第980回
【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:アストラゼネカのワクチンが英国で供給可能に COVID-19:リジェネロンの抗体医薬は入院患者の一部には無益ではない BMS、オプジーボの小細胞性肺癌適応を撤回 Aprea社、p53再活性化剤の第3相がフェール Chi-Med社、米国でもsurufatinibの承認申請に着手 CARA社、透析患者の掻痒治療薬を承認申請 ファイザー、ローブレナを米国でも一次治療に申請 BMS、欧州でZeposiaを潰瘍性大腸炎に適応拡大申請 Alkermes、ALKS 3831を再承認申請 【今週の話題】 COVID-19:アストラゼネカのワクチンが英国で供給可能に (2020年12月30日発表) アストラゼネカは、COVID-19 Vaccine AstraZeneca(開発コードAZD1222/ChAdOx1 nCoV-19)の非常時供給がMHRA(英国の薬品承認機関)に承認されたと発表した。医薬品規制法第174条に基づくもので、有害な病原体、毒物、化学物質、放射性物質の拡散に対処するために、未承認の薬品等の供給を一時的に容認するもの。18歳以上に、0.5mLを4-12週間おいて2回、筋注する(三角筋が好ましい)。元日から接種が始まる見込み。 先に承認された二種類のmRNAワクチンとの違いは、遺伝子組換え型複製不能チンパンジー・アデノウイルス(二重連鎖DNAウイルス)をベクターとしてスパイク蛋白の遺伝子とtPA leaderを細胞に導入、スパイク蛋白を発現させること。 英国で実施された第2/3相髄膜菌結合ワクチン対照試験とブラジルの第3相偽薬対照試験のプール分析では、ワクチン効率(リスク削減効果、効果がフルに発揮される2回目接種の14日後からの感染症例数を対照群と比較)が70%だった。一回当たり5x10^10ウイルスパーティクルを投与する。当初、至適用量の誤認があったために初回に半量しか接種しなかったサブグループのワクチン効率が90%と高かったため、アストラゼネカはこのレジメンに期待したが、MHRAは本来の用量を採用した。この用量のワクチン効率は62%程度と、先に承認された二種類のmRNAワクチンの約95%と比べて見劣りする。また、65歳以上の...