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2月, 2025の投稿を表示しています

第1195回

  【ニュース・ヘッドライン】 遺伝子療法の需要が期待外れ  Leber先天性黒内障4型の遺伝子療法を英国で承認申請へ  トレムフィア皮下注は潰瘍性大腸炎の導入療法にも有効  ギリアド、レナカパビルをHIV予防に承認申請  デュピクセントを水疱性類天疱瘡に適応拡大申請  小型抗PCSK9薬を承認申請  ケノデオキシコール酸が脳腱黄色腫症に承認  GSK、5価髄膜炎菌ワクチンが承認  コスタイベがEUでも承認  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 遺伝子療法の需要が期待外れ (2025年2月21日発表) 近年、多くの遺伝子療法が承認されたが、需要が伸び悩んでいる製品も少なくない。3剤をロンチしたbluebird bio(Nasdaq:BLUE)は幸せは株式市場にはないと諦観したのか、バイオ・ベンチャー・キャピタルに身売りを決めた。ファイザーはなけなしの遺伝子療法薬の販売中止を決めたようだ。 bluebird bioは21~22年に米国などで脳副腎白質ジストロフィー用薬Skysona(elivaldogene autotemcel)、ベータ・サラセミア用薬Zynteglo (betibeglogene autotemcel)、鎌状赤血球症用薬Lyfgenia(lovotibeglogene autotemcel)が承認され、売却した腫瘍学事業からもCAR-T療法Abecma(idecabtagene vicleucel)が多発骨髄腫用薬として承認されるなど、大きな成果を上げた。しかし、上記3剤の米国での価格が何れも300万ドル前後と高価であるせいか、承認後の治療開始実績は合計で50例余に留まっているようだ。 bluebirdの一株当たり株価は18年に2781ドルに達したが、今回、Carlyle(Nasdaq:CG)とSK Capital Partnersが、3ドル及びCVR(売上目標達成時に支払われる後発債権)6.84ドルと99.6%低い価格で事業買収に合意した。CEOも交代する予定。 リンク: bluebird社のプレスリリース 一方、ファイザーはSpark Therapeutics(現在はロシュ傘下)のB型血友病遺伝子療法をライセンスし24年に4月に米国でB...

第1194回

  【ニュース・ヘッドライン】 ブレヤンジの辺縁帯リンパ腫試験が好結果に  ベーリンガー・インゲルハイム、進行性肺線維症用薬を承認申請へ  黒色腫全摘後はオプジーボに抗LAG-3抗体を追加しなくてもよい  大腸菌ワクチンの第3相が無益中止に  Regeneron、抗BCMAxCD3抗体を再申請  Biohaven、脊髄小脳失調症用薬を承認申請  チクングニア熱ワクチンが承認  小野薬子会社の腱滑膜巨細胞腫用薬が承認  アステラス、地図状萎縮治療薬の投与期間制限が解除  アドセトリスがB細胞リンパ腫に適応拡大  エブリスディの錠剤が承認  第2の神経線維腫症1型治療薬が承認  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【新薬開発】 ブレヤンジの辺縁帯リンパ腫試験が好結果に (2025年2月10日発表) ブリストル マイヤーズ スクイブは、CD19標的CAR-T療法Breyanzi(lisocabtagene maraleucel)の難治再発辺縁帯リンパ腫(MZL)試験がポジティブな結果になったと発表した。データは学会で発表する考え。 Breyanziは第2相TRANSCEND FL試験で成人の様々なタイプの難治再発リンパ腫における効果がテストされ、24年に米日で難治再発濾胞性リンパ腫の3次治療などに適応拡大が認められた。今回、この単群試験のMZLコフォートで、ORR(客観的反応率)が統計的に有意且つ臨床的に意味のある成績を上げた。主要副次的評価項目の完解率も達成した。安全性に関する新しい発見はなかった。 リンク: 同社のプレスリリース ベーリンガー・インゲルハイム、進行性肺線維症用薬を承認申請へ (2025年2月10日発表) ベーリンガー・インゲルハイムは、選択的PDE4B阻害剤BI 1015550(nerandomilast)の第3相FIBRONEER-ILD試験で主目的などを達成したと発表した。データは25年第2四半期に公表する考え。米国などで進行性肺線維症(PPF)用薬として承認申請する考え。 この試験はPPF患者1178人を偽薬、9mg、18mgの3群に無作為化割付けして一日2回、52週間経口投与して、FVC(努力肺活量)のベースライン比増減を比較した。...

第1193回

【ニュース・ヘッドライン】 4人目のブタ腎移植患者が退院  ノボ、Mim8の幼小児試験も良好な結果に  ガザイバのループス腎炎試験が成功  Kura・協和もメニン阻害剤を承認申請へ  ビラフトビのBRAF-V600E変異転移結腸直腸癌試験で延命効果確認  インスメッド、DPP1阻害剤を気管支拡張症に承認申請  伊社が欧州でWiskott-Aldrich症候群用薬を承認申請  遅報:H3 K27M変異びまん性グリオーマ用薬が承認申請  ベータ・ラクタマーゼ配合剤が米国でも承認  連続皮下注用アポモルヒネが承認  Susvimoが糖尿病性網膜症に適応拡大  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 4人目のブタ腎移植患者が退院 (2025年2月7日発表) Massachusetts General Hospital(MGH)は同施設で2例目のブタ腎移植を受けた患者が退院したと発表した。遺伝子編集により免疫原性を緩和したブタ腎臓の移植はNew York大学と合わせて4例となり、最初の2人は心臓病の悪化で死亡したり透析を再開したり残念な結果になったが、昨年11月にNY大で移植を受けた患者は現在も生存している模様。健康状態がひどく悪くはない患者を組入れるようになり成果が表面化し始めたのかもしれない。 今回の移植は、第1症例と同様に、 Leonardo V. Riella教授のリーダーシップのもとにハーバード大の河合達郎教授らが実施した。移植腎も第1症例と同じeGenesisが提供。69遺伝子を編集し、ブタ抗原遺伝子の除去やヒト・トランスジンの導入、レトロウィルスの不活化処理を行ったEGEN-2784を用いた。免疫抑制剤も第1症例と同様にEledon Pharmaceuticals(Nasdaq:ELDN)の抗CD40L抗体tegoprubartなどを用いた。 患者は66歳男性のTim Andrews。移植用ヒト腎は待機リストに登録してから3~5年待ちとのことだが、血液型O型は5~10年待ちと長く、氏の場合、5年内に移植が可能になる確率が9%であるのに対して、悪化死亡でデ゙リストとなる確率は49%とのことだ。1月25日に施術し、2月1日に退院した。第3例(3ヶ月以上後に退院)と比べても早い。MGHはF...

第1192回

  【ニュース・ヘッドライン】 政権交代の波紋が広がる  MSD、WinrevairのPAH試験を玉突き繰上げ完了  新規放射性薬のGEP-NETs試験が成功  Akero社、後期第2相MASH肝硬変試験で96週の治療により線維症が改善  サレプタ社、Elevidysのクロスオーバー・フェーズの成績を発表  アスピリンのPI3K変異大腸癌術後治療試験が成功  ある種の大腸癌にはオプジーボだけよりヤーボイ併用のほうが良い  抗マイオスタチン抗体をSMA治療薬として承認申請  ジクロロ酢酸塩をビルビン酸脱水素酵素複合体欠乏症に承認申請  MSD、HIF-2アルファ阻害剤を褐色細胞腫・傍神経節腫に適応追加申請  CHMP、21価肺炎球菌ワクチンなどの承認を支持  片頭痛用合剤が承認  新規作用機序の鎮痛剤が承認  オゼンピックが糖尿病性腎症に適応拡大  エンハーツがher2低発現乳癌に適応拡大   当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 政権交代の波紋が広がる (2025年1月20日発表) 報道によるとトランプ大統領は1月21日から2月1日までの期間、連邦政府の各種発表・方針表明をストップしているとのことだが、影響が報道以外にも広がり始めた。まず、行政において多様性を確保するためのDEI(diversity、equity、inclusion)プログラムを取りやめた。担当職員は自宅待機を命じられ、FDAのサイトから関連ページが削除された。CDC(疾病管理予防センター)のサイトではLGBTQや環境保護、エムポックス・ワクチン、HIVに関するページが消えた。 様々な多様性のうち、人種の多様性はICH(医薬品規制調和国際会議)ガイドラインでも基準を設けており、中国のInnovent Biologics(HKEX:01801)が抗PD-1抗体sintilimabを米国で進行/転移非扁平上皮非小細胞性肺癌の一次治療向けに承認申請した時の諮問委員会でも、臨床試験実施地域の偏りや、対照薬が米国における標準療法であるKeytruda併用レジメンではなかったことなどから、承認されなかった。他の中国系製薬会社の承認申請でも、中国の施設しか参加しなかったことなどが理由で承認されないものが陸続した。今回の...