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11月, 2019の投稿を表示しています

2019年12月1日号

【ニュース・ヘッドライン】 武田薬品、デング熱ワクチンの第三相が成功  アストラゼネカ、FDAがイミフィンジの適応拡大申請を受理  インサイト、FDAがFGFR阻害剤の承認申請を受理  伝染性軟属腫治療薬が米国で承認申請受理  膀胱癌の遺伝子療法が米国で承認申請受理  ロシュの脊髄筋萎縮症用経口剤が米国で承認申請受理  FDA、鎌状赤血球症治療薬を承認  【新薬開発】 武田薬品、デング熱ワクチンの第三相が成功 (2019年11月25日発表) 武田薬品は、デング熱ワクチンとして開発しているTAK-003(別名DENVax)の第三相試験、TIDESの最終解析結果をASTMH(米国熱帯医学会)第68回年次学術集会で発表した。11月にNew England Journal of Medicine誌に掲載された初回解析結果と比べてワクチン効率がやや低下したが、1型と2型のウイルスに感染するリスクに関しては高い効果が再確認された。一方、3型は数値がかなり低下し、特に、ベースライン時点でデングウイルスに対する血清反応が陰性、つまり、デング熱感染経験がないと推定される青少年に関しては、ワクチン効率はマイナスだった。また、最終解析でも4型感染者は少なく、症例不足で有意な結果にならなかった。 ワクチン効率(%)   ワクチン効率 95%信頼区間 最終解析 73.3 66.5~78.8 (初回解析) 80.2 73.3~85.3 デング熱入院 90.4 82.6~94.7 ウイルス学的に確認された重症例 2.3 -977.5~91.1 サブグループ分析: デング感染歴あり 76.1 68.5~81.9 なし 66.2 49.1~77.5 ウイルス型別: 1型 69.8 54.8~79.9 2型 95.1 89.9~97.6 3型 48.9 27.2~64.1 (うち、感染歴あり) 61.8 43.0~74.4 (無し) -68.2...

2019年11月24日号

【ニュース・ヘッドライン】 ロシュ、テセントリクとアバスチンの併用は肝細胞腫に有効  レルゴリクスはグローバル前立腺癌試験も成功  AHA:RNA介入薬でLDL-Cが半減  バイエル/MSD、sGC刺激薬の第三相心不全試験が成功  BMS、ヤーボイのオプジーボ併用915試験がフェール  FDA、韓国社の抗癲癇薬を承認  FDA、アストラゼネカのbtk阻害剤をCLLにも承認  FDA、アルナイラムの急性肝性ポルフィリン症治療薬を承認  MSDのキイトルーダ、EUでも頭頚部癌一次治療に承認  (FDAがSK Biopharmaceuticalsの抗癲癇薬を承認した件を11月25日に追加しました) 【新薬開発】 ロシュ、テセントリクとアバスチンの併用は肝細胞腫に有効 (2019年11月22日発表) ロシュは、シンガポールで開催中のESMO(欧州臨床腫瘍学会)アジア大会で、Tecentriq(atezolizumab、和名テセントリク)とAvastin(bevacizumab、和名アバスチン)の併用を切除不能肝細胞腫の一次治療に充てた第三相IMbrave150試験の結果を発表した。全生存期間はNexavar(sorafenib)群比ハザードレシオが0.58、p=0.0006、メジアン値は未達(Nexavar群は13.2ヶ月)。PFS(無進行生存期間、独立評価)は0.59、p<0.0001、メジアン値は6.8ヶ月(同4.3ヶ月)と、高価なバイオ薬の二枚使いに相応しい効果を発揮した。 グレード3/4有害事象の発現率は57%(55%)、致死的有害事象は5%(6%)で大差なかった。 試験が成功したこと自体は10月に発表済み。ロシュは欧米や患者数の多い中国などで適応拡大申請する見込み。 VEGFやその受容体を阻害する薬は様々な腫瘍に承認されているが、肝細胞腫は試験結果が区々で、Nexavarは成功した稀有な例だ。ところが、近年、抗PD-1/PD-L1抗体併用で好成績を上げる今回のような事例が増えており、復活しつつある。 リンク: ロシュのプレスリリース レルゴリクスはグローバル前立腺癌試験も成功 (2019年11月19日発表) Myovant Sciences(NYSE:MYOV)は、relugolix...

2019年11月17日号

【ニュース・ヘッドライン】 GSK、ヌーカラを好酸球増多症候群に適応拡大申請へ  ファイザー、ゼルヤンツのJIA離脱試験成功  Reata、アルポート症候群の第三相試験が成功  アストラゼネカ、SLE用薬の二本目のP3は成功  ロシュ、SMA用薬の承認申請用試験が成功  ASLAN社の汎her阻害剤は胆管癌試験もフェール  アストラゼネカ、MEK1/2阻害剤を神経線維腫I型に承認申請  BMS、オプジーボとヤーボイの併用を肝癌に承認申請  FDA諮問委員会、EPA製剤の心血管転帰改善効果を支持  FDA諮問委員会、ジャディアンスに関しても一型糖尿病には反対  CHMP、クッシング症候群の新薬などに肯定的意見  FDA、ノバルティスの鎌状赤血球症治療薬を承認  FDA、塩野義の画期的抗生剤を承認  FDA、百済神州のBtk阻害剤を承認  MSD、エボラワクチンがEUで条件付き承認  CHMP、ゼルヤンツを65歳以上に用いることなどを警告  【新薬開発】 GSK、ヌーカラを好酸球増多症候群に適応拡大申請へ (2019年11月13日発表) グラクソ・スミスクラインは、Nucala(mepolizumab、和名ヌーカラ)の好酸球増多症候群(HES)適応拡大試験が成功したと発表した。300mgを4週毎に皮注した群は32週間に症状フレア(悪化、または好酸球数が治療をステップアップすべき水準まで増加)を経験した患者が28%と、偽薬群の56%より少なかった(p=0.002)。二次的評価項目である症状フレア年率発生率も、レイト比が0.34となり、統計的に有意だった。20年に適応拡大申請する予定。 NucalaはIL-5を標的とするヒト化抗体で、重度好酸球性喘息症などの治療薬として日米欧で承認されている。 リンク: GSKのプレスリリース ファイザー、ゼルヤンツのJIA離脱試験成功 (2019年11月12日発表) ファーザーは、Xeljanz(tofacitinib citrate、和名ゼルヤンツ)を若年性特発性関節炎(JIA)の治療に用いる第三相試験が成功したと発表した。18週間のランイン期に全員に投与して、所定の改善が見られた患者を継続投与群と偽薬スイッチ群に無作為化割付して26週間、対照試験を行...

2019年11月10日号

【ニュース・ヘッドライン】 武田、デング熱ワクチンが第三相で好成績  AVEO、VEGFR阻害剤を20年に米国で承認申請へ  JNJ、イムブルビカの用法追加申請 JNJ、エボラ・ワクチンをEUに承認申請  ベータサラセミア治療薬が米国で初めて承認  サノフィ、高齢者用4価インフルエンザワクチンが米国で承認  【新薬開発】 武田、デング熱ワクチンが第三相で好成績 (2019年11月7日発表) 武田薬品が13年にInviragen社を買収して入手した4価弱毒化生デング熱ワクチン、TAK-003の第三相試験、TIDESの初回解析結果がNew England Journal of Medicine誌に刊行された。ワクチン効率(VE)は80%と高く、1型、2型、3型に有効で、4型は発症者数が少ないため有意にはなっていないが点推定値は63%と悪くない。武田のプレスリリースによると最終解析も成功した模様。2020年から風土病地域で承認申請に向かう予定。 被験者の28%を占めるベースライン時血清反応陰性(デング感染歴がないことを示す)にも効果が見られた(VEは75%、陽性は82%)。但し、陰性者が3型ウイルスに感染するリスクに関しては、VEがマイナス39%と奇妙な点推定値が出た。 TAK-003は2型ウイルスをバックボーンとして1型、3型、4型の抗原を導入したもの。3ヶ月おいて二回、皮注する。TIDES試験はラテンアメリカとアジアのデング熱風土病地域に住む4-16歳の青少年約2万人をTAK-003と偽薬に2対1割付し、デング熱発症リスクを比較した。初回解析は2回接種後15ヶ月間、最終解析は更に6ヶ月間、追跡した。 2回接種者のper-protocolベースの初回解析では、ワクチン群の感染者は61人、偽薬群は149人で、VEは80.2%、95%下限は73.3%だった。うち、1型に対するVEは73%、2型は97%、3型は62%で良好な結果になった。 デングによる入院は95%少なかった。 最終解析は検出力が向上するので、4型に対する有効性や感染歴のない人に関する3型感染予防効果が確立するかどうか、注目される。 もっと重要なチェックポイントは、感染歴のない人が接種した後にデング感染した場合に症状が重症化する、キプロスの蜂現象を誘...

2019年11月3日号

【ニュース・ヘッドライン】 アッヴィ、JAK1阻害剤の乾癬性関節炎試験が成功  イミフィンジもNSCLC一次治療化学療法併用試験が成功  ノバルティス、SMA遺伝子療法の髄腔内投与試験が部分停止に  ロシュ、NMOSD用薬を欧米で承認申請  FDA諮問委員会、多数が早産予防薬の承認取消を支持  バイオジェン/Alkermes、テクフィデラ後継薬が米国で承認  【新薬開発】 アッヴィ、JAK1阻害剤の乾癬性関節炎試験が成功 (2019年10月31日発表) アッヴィは、Rinvoq(upadacitinib)の第三相乾癬性関節炎試験が成功したと発表した。延長試験で効果の持続性や安全性を検討した上で適応拡大申請に向かうのではないか。 この試験は、バイオ薬が十分に効かなかった活性期感染性関節炎患者を偽薬、15mg、または30mgを一日一回経口投与する群に無作為化割付して、12週後のACR20奏効率を比較した。結果は、各群24%、57%、64%となり両用量とも偽薬比有意な差があった。二次的評価項目のPASI75奏効率やHAQ-DIも有意に上回った。 安全性(24週間)は深刻な感染症の発現率が各群0.5%、0.5%、2.8%となり、リウマチと同様に、高用量のほうが若干高かった。MACE(主要有害心血管イベント、査読あり)や肺塞栓症は、逆に、15mg群で1例(発現率は0.5%程度だろう)発生しただけだった。稀だが深刻な副作用は通常の第三相試験一本では評価できないので、関節リウマチ試験を含めたメタアナリシスが必要だ。 RinvoqはJAK1阻害剤。今年8月に米国で中重度リウマチ性関節炎治療薬として承認された。日欧でも承認審査中。 JAK阻害剤のアイソフォーム選択性は良く分からないところがあり、第一号であるファイザーのXeljanz(tofacitinib、和名ゼルヤンツ)はJAK3選択的だが、JAK1とヘテロダイマーを形成している場合はJAK1を阻害したのと同じようなことになる。RinvoqはJAK1選択的で、安全性面で優れている可能性もあるが、FDAは、他のJAK阻害剤と同様に動脈静脈血栓症を枠付警告した。第三相ではMTX治療歴を持たない患者にもMTXを大きく上回る奏効率を示したが、MTX不応不耐にしか承認されなかったのは、安...