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10月, 2023の投稿を表示しています

第1126回

  【ニュース・ヘッドライン】 大塚、ADHD用薬の第3相が成功  GSK、RSVワクチンを50代にも承認申請へ  ESMO:Dato-DXdは既存薬より一歩前進?  ESMO:EGFRデュアル・キリングの効果  ESMO:Pluvictoの前立腺癌ポストARP阻害剤試験の続報  ESMO:Seagen、二剤のPMS試験が成功  ESMO:カボメティクスが神経内分泌腫瘍に著効  フルミストの自己点鼻を承認申請  ACIP、高リスク・グループに対するMpoxワクチン勧奨を継続  「解離性」ステロイドがDMDに承認  バビースモがRVOに適応拡大  オンボーが米国でも承認  IDH1阻害剤が骨髄異形成症候群に適応拡大  CHMP、GLP-1作用剤の甲状腺癌問題に関してアップデート  【新薬開発】 大塚、ADHD用薬の第3相が成功 (2023年10月27日発表) 大塚製薬は、centanafadineの第3相小児ADHD試験二本で統計的に有意な改善作用が示されたと発表した。13~17歳を組み入れた試験も、6~12歳の試験も、二用量群の平均と高用量群のADHD-RS-5評価尺度改善が偽薬群を有意に上回った。低用量群はフェールした模様だ。長期安全性試験などを経て承認申請に向かう予定。 17年にNeurovanceを買収して入手した、ノルエピネフィリンとドパミンの再取込阻害剤で、セロトニンの再取込も阻害する。2020年に成人ADHDの第3相二本がポジティブな結果になったが、小児向けは開発が遅れ、買収時の暖簾の減損を計上したことがある。 ClinicalTrials.govによると、成人試験は100mgまたは200mgを一日二回経口投与した。両試験、両用量ともAIDRS評価尺度が偽薬比有意に改善したが、一本のp値は低量が0.02、高量が0.04でそれほど低くない。一方、今回の小児試験はXRカプセルを一日一回経口投与した。13~17歳の試験は164.4mg群と328.8mg群を設定、もう一本はClinicalTrials.gov上では4~12歳が対象となっており、用量は体重に応じて決定としか記されていない。 暖簾償却が発表された当時、なぜ成人ADHDだけでも承認申請しないのか不思議に思ったが、XR...

第1125回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19薬のチャンピオン、ご苦労様でした  ESMO:レットヴィモ、実薬対照試験で二冠達成  ESMO:イミフィンジとリムパーザの内膜腫試験  ESMO:イミフィンジだけか、リムパーザも併用するか、判断がキビシイ  ESMO:EGFR・MET二重特異性抗体のPMS成功  ESMO:キイトルーダのデータが続々発表  ESMO:アレセンサのほうが完全切除後の再発死亡を防ぐ  ESMO:オプジーボの2試験の結果を発表  武田のクローン病細胞療法、二本目の第3相はフェール  抗MASP-2抗体のIgA腎症試験がフェール  タグリッソを一次治療に承認申請  デュピクセントは蕁麻疹に適応拡大できず  反応性アルデヒド調節剤の承認が遅れそう  BrainStorm、筋萎縮性側索硬化症用細胞療法の承認申請を取下げ  初の5価髄膜炎菌ワクチンが承認  低量ピロカルピンが老眼治療薬として承認  UCB、gMG用薬と乾癬用薬が承認  抗議が奏功してテナパノルの承認を取得  キイトルーダ、肺癌ペリオペラティブに用法追加  【今週の話題】 COVID-19薬のチャンピオン、ご苦労様でした (2023年10月13日発表) ファイザーは、COVID-19治療薬に関する米国政府との契約の改定と23年の売上高ガイダンスの下方修正を発表した。この機会に、ファイザー、BioNTech、モデルナ、MSD、その他のCOVID-19ワクチン、治療薬メーカーの過去3年間の貢献に改めて感謝したい。 ファイザーは米国政府にPaxlovid(nirmatrelvir、ritonavir)を2000万人分供給する契約を結んだが、免疫獲得が進んだことや比較的重症化しにくい株が流行するようになったことなどから未使用在庫が相当数残っていると言われている。5月に正式承認されたことや、政府一括調達から通常の医療施設/薬局毎の調達に変わることを機に、ファイザーは23年末の未使用在庫を引き取ることに合意した。返金はせず、代わりに、政府の医療プログラム(メディケアやメディケイドなど)が24年に処方する分と、保険非加入者や最低限しかカバーされていない加入者が24~28年に処方を受ける分を、無償で提供する。このほかに、...

第1124回

【ニュース・ヘッドライン】 リリー、オンボーのクローン病試験が成功  セマグルチドが糖尿病性腎症の進行を抑制したが  キイトルーダのNSCLC補助療法試験、延命効果も確認  AnaptysBio、抗IL-36R抗体の第3相成功も導出へ  H3受容体拮抗剤の特発性過眠症試験がフェール  サンファーマ、米国で円形脱毛症用薬の承認申請が受理  アルナイラム、パチシランの適応拡大は成らず  CHMP、DMD用薬などの承認を支持  オプジーボが中リスク黒色腫の術後補助に承認  ファイザー、S1P受容体調節剤が潰瘍性大腸炎に承認  BRAF-V600E変異型非小細胞性肺癌の併用用薬が承認  【新薬開発】 リリー、オンボーのクローン病試験が成功 (2023年10月12日発表) イーライリリーはOmvoh(mirikizumab)の第3相クローン病試験で共同主評価項目二つを達成したと発表した。承認申請に向かう予定。 抗IL-23p19サブユニット抗体で、3月に日本で、5月にはEUでも、中重度潰瘍性大腸炎の寛解導入と維持用に承認された(米国は製造問題で審査完了)。今回の試験は中重度活性期クローン病患者を偽薬、試験薬、JNJの抗IL-12/23p40サブユニット抗体Stelara(ustekinumab)の3群に無作為化割付けして12週間投与し、応答した患者はそのまま、非応答は盲検のままmirikizumabにスイッチして総計52週間、投与を続けた。応答の定義は大便回数または腹痛が30%以上減少しどちらも悪化しないことで、患者自身が評価した。 主評価項目のうち、12週応答かつ52週臨床的寛解(CDAI総スコアが150未満)は試験薬群では45.4%が達成、偽薬群の19.6%を有意に上回った。12週応答且つ52週内視鏡的応答(Simple Endoscopic Score – Crohn's Disease総スコアが50%以上低下)も38.0%対9.0%で有意。 Stelara比は評価方法が違うようで、52週臨床的寛解率では非劣性解析が成功、内視鏡的応答率は優越性解析がフェールした。 リンク: 同社のプレスリリース セマグルチドが糖尿病性腎症の進行を抑制したが (2023年10月11日...

第1123回

  【ニュース・ヘッドライン】 FDA、早産児にプロバイオティクスを与える危険を警告  キイトルーダの尿路腫瘍後補助療法試験が成功  成人に続き小児の先天性副腎過形成治療試験も成功  ノバルティス、iptacopanはIgA腎症試験も成功  KMT2再編成型急性白血病試験が成功  白血球接着不全症の遺伝子療法を承認申請  劣性栄養障害型表皮水疱症の遺伝子療法を承認申請  FDA諮問委員会、ルマケラスの薬効確認試験にダウト  FDA諮問委員会、DFMOの外部対照試験によるエビデンスを受け入れ  イーライリリーの抗IL-13抗体は承認されず  武田、Exkivityの加速承認を自主返上へ  ノボの高シュウ酸尿症用siRNAも承認  ノババックスもXB.1.5型COVID-19ワクチンが米国で承認  【今週の話題】 FDA、早産児にプロバイオティクスを与える危険を警告 (2023年9月29日発表) FDAはDHCPレター(医療提供者向け通知)を発出し、入院中の早産児にプロバイオティクス(生きた細菌や酵素)を与えると、その細菌や真菌による、侵襲性で致死的になりうる疾患を引き起こすリスクがあると警告した。医学誌に症例報告が寄せられているほか、Evivo with MCT Oilというビフィズス菌系のプロバイオティクスを与えられた早産児がビフィドバクテリウム・ロングム(ビフィズス系細菌)による敗血症で死亡したことを明らかにした。 メーカー側も認識しているようで、同製品のホームページには正規産児に用いることを意図していると記されている。また、AAP(米国小児科アカデミー)も、早産児、特に体重が1000g未満の場合は、ルーチンにプロバイオティクスを与えないよう勧告している。理由の一つは、FDAの承認を受けている乳幼児用プロバイオティクス製品は存在しないことだ。 リンク: FDAの安全性情報 【新薬開発】 キイトルーダの尿路腫瘍後補助療法試験が成功 (2023年10月5日発表) MSDは、NCI(米国立癌センター)の補助金などを受けて実施されているKeytruda(pembrolizumab)の第3相研究者主導試験、AMBASSADOR/KEYNOTE-123で、共同主評価項目の...

第1122回

  【ニュース・ヘッドライン】 ベネクレクスタ、適応拡大試験がフェールも承認申請を協議へ  JNJ、二剤併用が単剤に勝つ  カイロミクロン血症の第3相が成功  ルタテラのGEP-NETs一次治療試験が成功  抗CD47抗体にまたまた悲報  REGN、新規リンパ腫用薬を承認申請  統合失調症の新規合剤を承認申請  Akebia、バダデュスタットを米国で再承認申請  FDA諮問委員会もALSの細胞療法を支持せず  難治ポンペ病用併用療法が承認  画期的抗鬱剤が30年を経て遂に承認  武田、皮下注用エンタイビオが米国でも承認  眼検査後瞳孔散大治療薬が承認  【新薬開発】 ベネクレクスタ、適応拡大試験がフェールも承認申請を協議へ (2023年9月29日発表) アッヴィはVenclexta(venetoclax)の第3相Canova試験のヘッドラインを公表した。多発骨髄腫では最も多く見られる第11染色体と第14染色体の転座を持つ患者を対象とした試験で、主評価項目は有意ではなかったが点推定値はあと一歩、延命効果のトレンドも見られたため、承認申請に向けて規制機関と相談する考え。 Venclextaは癌細胞のアポトーシスを妨げるbcl-2に結合し阻害する作用を持ち、慢性リンパ性白血病や急性骨髄性白血病の治療に用いられている。米国ではジェネンテックが共同販売している。 Canova試験は成人の二次以上の治療歴を持つt(11;14)陽性難治再発多発骨髄腫263人を組入れて、dexamethasoneの併用薬としてVenclextaを使う群とBMSのPomalyst(pomalidomide)を使う群のPFS(無進行生存期間、独立評価委員会方式)を比較した。結果は、PFSのハザードレシオは0.823、p=0.237、メジアン値は各群9.9ヶ月と5.8ヶ月となり、点推定値はあと一歩、但しp値はあと百歩。主評価項目がフェールしたので副次的評価項目の解析は探索的なものになってしまうが、ORRの名目pは0.001未満、全生存のハザードレシオは0.697、名目p0.067、メジアン32.4ヶ月対24.5ヶ月と、好ましい方向を向いている。 尚、Venclextaは19年にFDAが臨床試験部分停止命令を出したことがある...