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第988回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:JNJの一回接種用ワクチンも諮問委員会通過  COVID-19:リジェネロン、抗体カクテルの本承認を申請へ  COVID-19:CD24FcのEUA申請が遅延  COVID-19:変異型対応ワクチンの開発ガイダンス  抗TSLP抗体が重度喘息症の増悪を半減  ヴィーヴ、抗HIV薬の2ヶ月毎筋注を追加申請  ファイザー、米国でダニ媒介脳炎ワクチンを承認申請  アムジェン、オテズラを軽症乾癬に適応拡大申請  インサイト、ジャカビを慢性GvHDに適応拡大申請  アストラゼネカ、抗PD-L1抗体の膀胱がん適応を返上  CHMP、脊髄筋萎縮症治療薬などの承認を支持  サレプタ、第3の筋ジストロフィー治療薬が加速承認  LibtayoもNSCLC一次治療に適応拡大  【今週の話題】 COVID-19:JNJの一回接種用ワクチンも諮問委員会通過 (2021年2月26日発表) ジョンソン・エンド・ジョンソンは、FDAのワクチン及び生物学的製剤諮問委員会がヤンセン・バイオテックのCOVID-19ワクチンのEUA(非常時使用認可)を全員一致で支持したと発表した。効果はBioNTech/ファイザーやModernaのmRNAワクチンより劣る可能性があるが、一回筋注のみという用法で第3相試験が行われたことと、零下20℃で2年間安定、2~8℃でも3ヶ月間有効と通常の冷凍冷蔵設備で足りること、そして、パンデミック期間中は利益ゼロで販売することが特徴。 エボラ・ウイルス・ワクチンで採用実績のあるアデノウイルス血清型26をベクターとして、SARS-CoV-2ウイルスのスパイク蛋白の遺伝子を接種者の細胞に導入する。アデノウイルスは感染歴を持つ人が少なくないため、抗体に破壊されないように特殊な血清型を用いることが多いが、それでも、通常の型に抗体を持つ患者に対する免疫原性がやや見劣りすることが多い。アストラゼネカのチンパンジー型アデノウイルスを使ったワクチンで、2回目の接種を3ヶ月後に遅らせた方が良いという意見が出た背景も、ヤンセンが二回接種ではなく一回接種を選択したのも、抗アデノウイルス抗体ができるのを警戒したのが一因ではないか? 第3相試験は米国、南アフリカ、中南米の施設で1...

第987回

  【ニュース・ヘッドライン】 アステラス、新作用機序の更年期障害治療薬の第3相が成功  リムパーザの早期乳癌試験が成功  ASCO GU:キイトルーダとレンビマの併用が腎臓がんに良績  ブルーバード、遺伝子療法試験を一時停止  インサイト、JAK1/2阻害剤のクリーム製剤をアトピーに承認申請  抗Nectin-4抗体薬物複合体の適応範囲拡大を申請  BeiGene、米国でBTK阻害剤の適応拡大申請  ノバルティス、エンレストの適応範囲が拡大  【新薬開発】 アステラス、新作用機序の更年期障害治療薬の第3相が成功 (2021年2月19日発表) アステラス製薬は、fezolinetantの第3相更年期血管運動症状(VMS)治療試験が二本とも成功したと発表した。中重度血管運動症状を患う欧米の閉経期女性を偽薬、30mg、45mgの何れかを一日一回経口投与する群に無作為化割付して、第4週時点と第12週時点の中重度VMSの頻度や重症度を比較したところ、全主評価項目で偽薬比有意な差があった。深刻有害事象の発生率は3%未満だった。 当試験は52週間行う予定で、終了後にデータ発表する予定。後期第2相試験では60mgを投与した患者のうち2人で深刻有害事象が発生した(肝臓障害と胆石症)。前者が薬物誘導性であった場合、用量を半分に減らす程度で回避できるとは限らないので、注目される。 fezolinetantは17年にベルギーのOgeda社を買収して入手したNK3受容体拮抗剤。類薬ではMillendo TherapeuticsがアストラゼネカからpavinetantをライセンスしてVMSなどの第2相試験を行ったが一部の被験者で肝機能検査値異常が見られたことなどから17年に開発中止した。一方、バイエルはグラクソ・スミスクラインからスピンアウトした会社のスピンアウトからライセンスしたNK1/3受容体拮抗剤、NT-814/BAY3427080で第3相を開始する予定。 リンク: 同社のプレスリリース(和文) リムパーザの早期乳癌試験が成功 (2021年2月17日発表) アストラゼネカとMSDはLynparza(olaparib、和名リムパーザ)の第3相早期乳癌アジュバント試験の独立データ監視委員会...

第986回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:アクテムラの大規模試験が成功  COVID-19:FDA、イーライリリーの抗体カクテルにEUA  COVID-19:VIPの試験は本当に成功したのか?  COVID-19:南アがアストラゼネカのワクチンの接種を一時停止  maribavirが12年の雌伏を経て第3相成功  ASCO GU:オプジーボの膀胱癌アジュバント試験が成功  アミカス、ポンペ病の酵素補充療法を承認申請へ  ガラパゴス/ギリアド、オートタキシン阻害剤の臨床試験を中止  抗TF抗体薬物複合体を子宮頸がんに承認申請  FDA諮問委員会、キイトルーダのTNBC術前術後適応はまだ早いと判定  FDA、CDK4/6阻害剤を化学療法誘導性好中球減少症の抑制に承認  FDA、リジェネロンの抗ANGPTL3抗体をHoFH薬として承認  リジェネロン、抗PD-1抗体が基底細胞癌に適応拡大  【今週の話題】 COVID-19:アクテムラの大規模試験が成功 (2021年2月11日発表) オックスフォード大学が主導するRECOVERY試験はCOVID-19の治療に有効な薬を発掘するため様々な既存薬や新薬を次から次へとテストしている。医療リソースがひっ迫する中、医療従事者の負担を軽減するため収集する情報量を抑制し、二重盲検ではなくオープンレーベル試験とする一方で、28日間の生存状況という客観的で強固な主評価項目を設定した。これまでにdexamethasoneの有効性、hydroxychloroquineやchloroquine、lopinavir・ritonavir、そして回復期血漿の無効性を明らかにする成果を上げているが、今回、中外製薬が創製しロシュが欧米などで販売している抗IL-6受容体抗体、Actemra(tocilizumab、和名アクテムラ)が酸素投与・人口換気を必要とし炎症が亢進しているCOVID-19患者に有効であることを確認した。治験論文草稿がmedRxivで公開される。 この試験は、他の薬の試験に無作為化割付した患者のうち、酸素飽和度(室温)が92%未満または酸素投与/換気を必要としている、CRPが75 mg/dL以上の患者4116人を、ファクトリアル・デザインでActemra群と標...

第985回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:ノババックス、欧米でワクチンのローリング審査を申請  COVID-19:JNJが一回接種のみのワクチンを承認申請  AT1・ETA受容体拮抗剤の糸球体硬化症試験が成功  BMS、TYK2阻害剤の二本目の尋常性乾癬試験も成功  ロフルミラスト・クリームの乾癬試験が成功  BMS、S1P受容体調節剤を潰瘍性大腸炎に適応拡大申請  CHMP続報:キイトルーダの適応拡大とテセントリクの撤回  FDA、TG社のリンパ腫用薬を承認  BMS、CAR-Tがやっと承認  テプミトコが米国でも承認  FDA、ゼルヤンツの心血管疾患・癌リスクを通知  【今週の話題】 COVID-19:ノババックス、欧米でワクチンのローリング審査を申請 (2021年2月4日発表) 米国のNovavax(Nasdaq:NVAX)は、NVX-CoV2373のローリング申請をEU、英国、米国、カナダで開始したと発表した。第3相試験のデータがまとまる前に、前臨床や製造・管理体制に関する資料を提出して前倒しで承認審査してもらう。 全長融合前スパイク蛋白を抗原とするナノパーティクルワクチンで、Matrix-Mアジュバントを採用。21日置いて二回、筋注する。英国で実施された第3相試験では、二回目接種の7日後以降の症候性感染が6例と偽薬群の56例より少なく、ワクチン効率は89%だった。約半分は英国型変異ウイルスの感染だったが、ここでもワクチン効率はも85%と良好だった。 mRNAワクチンのような超低温管理は必要で、レディー・トゥ・ユースであることが特徴。富士フィルムの米国子会社が原薬の生産を受託している。日本は武田薬品が製造販売権を取得。 リンク: ノババックスのプレスリリース COVID-19:JNJが一回接種のみのワクチンを承認申請 (2021年2月4日発表) ジョンソン・エンド・ジョンソンは、JNJ-78436735(Ad26.COV2.S)をCOVID-19ワクチンとしてEUA(非常時使用認可)するようFDAに申請した。2月26日の諮問委員会に上程される予定。EUでも数週内に条件付き承認を申請する予定。 アデノウイルス血清型26をベクターとしてSARS-C...