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1月, 2022の投稿を表示しています

第1035回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   リリーとリジェネロンの抗体医薬、事実上のEUA停止に  オミクロン感染による入院はデルタ株の1.8倍  その他の領域:   Sierra社、JAK阻害剤のサルベージに成功  CHMP、Paxlovidなどに肯定的意見  インサイト、PI3K阻害剤の加速承認申請を撤回  リジェネロンら、子宮頸がんの適応拡大申請を撤回  リフヌアは米国では承認されず  オルミエントはアトピーには承認されない?  眼科の二重特異性抗体が承認  初のブドウ膜黒色腫用薬が承認  骨化性線維異形成症用薬がカナダで承認  【COVID-19関連】 リリーとリジェネロンの抗体医薬、事実上のEUA停止に (2022年1月24日発表) FDAは、イーライリリーのbamlanivimabとetesevimabの併用カクテルと、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(Nasdaq:REGN)のcasirivimabとimdevimabの併用カクテルのEUA(非常時使用認可)に関して、医療従事者向けファクト・シートを改訂し、感受しないウイルスが流行している地域には認可されていないという文言を追加した。現在、米国で検出されるSARS-CoV-2の99%以上を占めるオミクロン株に対する効果が野生株比で各1000分の1と3000分の1程度とほぼ無効であるため、事実上、EUAを一時停止した。将来、感受ウイルスが流行したら、州毎に適否を検討することになる。 既知の事実なのでサプライズはない。抗生剤の適応が感受株に限定されていることを考えれば抗SARS-CoV-2抗体も初めから同様な文言にしておけば改訂する必要がなかったのだろうが、こんなにすごい変異株が出てくるとは思わなかったのだろう。 尚、Vir Biotechnology(Nasdaq:VIR)がグラクソ・スミスクラインと共同開発したXevudy(sotrovimab、和名ゼビュディ)はオミクロンにも活性を維持している。需要が急増しており、22年上期は200万回分の生産を計画している。承認用途が異なるがアストラゼネカのEvusheld(tixagevimab、cilgavimab)も低下はするが高水準を維持している模様だ。 リンク: F...

第1034回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   FDA、ベクルリーを軽中等症の外来患者に適応拡大  その他の領域:   デュピクセントを結節性痒疹に適応拡大申請へ  ビンゼレックスを適応拡大申請へ  ASCO GI:イミフィンジの胆道癌試験が成功  ASCO GI:イミフィンジの肝臓癌一次治療試験も成功  ASCO GI:キイトルーダ、アジアの肝細胞腫試験は成功  リジェネロン、抗PD-1抗体を併用で肺癌に承認申請  エンハーツのMBC二次治療を米国でも申請  エヌジェンラは米国では審査完了に  スキリージが米国でも乾癬性関節炎に適応拡大  【COVID-19関連】 FDA、ベクルリーを軽中等症の外来患者に適応拡大 (2022年1月21日発表) FDAはギリアド・サイエンシズのVeklury(remdesivir)を軽中等症だが重症化リスクを持つ体重3.5kg以上のCOVID-19感染者の外来治療に用いる適応拡大を認めた。12歳以上且つ体重40kg以上の患者に関しては正式な承認、体重3.5kg以上40kg未満の小児と12歳未満で体重3.5kg以上の承認についてはEUA(非常時使用認可)だ。年齢や体重に応じて用量を決定し、一日一回、3日連続で点滴静注する。 発症から7日以内の患者を組入れた第3相PINETREE試験では、28日間のCOVID-19関連入院/全死亡が偽薬群は283人中15人(5.3%)だったのに対して試験薬群は279人中2人(0.7%)に留まり、ハザードレシオは0.13、p=0.008だった。両群とも死亡は発生しなかった。 この試験は1264人を組入れる予定だったが、抗SARS-CoV-2抗体が承認されたため偽薬対照試験の続行が困難になり、昨年4月に新規組入れを終了、既存症例だけの盲検を続けた経緯がある。抗体医薬は発症10日以内と治療ウインドウが若干広く一回投与で足りるのでVekluryより使いやすいが、Vir/GSKのXevudy(sotrovimab)以外はオミクロン株に対して無効/エビデンス欠落なので、代替的な治療薬が必要だ。 経口剤のうち、MSDのLagevrio(molnupiravir)は効果が弱く、動物試験で催奇性が見られたため、妊婦には推奨されず、男性は治療終...

第1033回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   ensovibepの第2/3相外来試験、第3相へ  その他の領域:   メディケアもアデュカヌマブの保険適用に慎重  バイオマリン、A型血友病遺伝子療法の出血事故抑制効果を確認  JAK阻害剤二剤がアトピーに承認  第3のオレキシン受容体アンタゴニストが承認  【COVID-19関連】 ensovibepの第2/3相外来試験、第3相部分開始へ (2022年1月10日発表) チューリッヒ大学のスピンアウトであるスイスのMolecular Partners(SIX:MOLN)と開発販売パートナーのノバルティスは、MP0420(ensovibep)の第2/3相軽中等症COVID-19外来治療試験を実施中だが、第2相に当たるパートAの解析が成功したと発表した。第3相部分の組入れを開始する予定。 Molecular Partnersは天然のアナリキン・リピート蛋白由来のDARPin蛋白を組み合わせて抗体医薬のように標的に結合させる技術を持っている。MP0420はSARS-CoV-2の受容体結合領域の異なった部位に結合する三種類のDARPinを結合した。パートAは18歳以上で二種類以上の軽中等症状を示し発症7日以内の患者407人を組入れて、75mg、225mg、600mgの何れかを一回、点滴静注する群の第8日ウイルス負荷を偽薬群と比較した。データは未公表だが、副次的評価項目である入院/ER入室リスクは、偽薬群が99人中6人、6.0%であったのに対して、試験薬群は301人中4人、1.3%だった。このうち、死亡者は2人対ゼロだった。 第3相のパートBでは1700人を組入れて75mgをテストする。また、両社はパートAのデータに基づくEUA(非常時使用認可)について当局と相談する考え。 MP0420はNIH(米国立衛生研究所)が実施したACTIV-3重症入院患者試験が中間で無益認定となった。やはり、抗ウイルス剤は感染の早い段階に用いる方が真価を発揮するのだろう。 リンク: 両社のプレスリリース 【今週の話題】 メディケアもアデュカヌマブの保険適用に慎重 (2022年1月11日発表) 米国の公的高齢者医療制度などを管轄するメ...

第1032回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   コミナティ、FDAが3回目接種の間隔短縮、対象年齢引き下げ  GM-CSF標的薬の第2/3相がフェール  その他の領域:   オブシーバ社、リンザゴリクスの子宮内膜症試験も成功  第3相ATTR-CM試験、最初の解析はフェール  アッヴィ、リンヴォックをnr-axSpaに適応拡大申請  JNJ、BCMA・CD3二重特異性抗体を承認申請  クッシング症候群治療薬が承認  LEO、抗IL-13抗体がアトピーに米国でも承認  PRAC、オルメサルタンの有害事象に自己免疫性肝炎を追加  【COVID-19関連】 コミナティ、FDAが3回目接種の間隔短縮、対象年齢引き下げ (2022年1月3日発表) ファイザーとBioNTech(Nasdaq:BNTX)は、共同開発販売しているCOVID-19ワクチン(tozinameran、欧州名Comirnaty、和名コミナティ)の3回目接種に関して、FDAがEUA(非常時使用認可)の一部変更を認めたと発表した。これまでは16歳以上を対象に2回目の接種から6ヶ月以上経った段階でブースター接種するとされていたが、12歳以上に5ヶ月以上経ってから、に変わった。対象年齢拡大の根拠は12歳以上16歳未満を組入れた免疫原性試験。間隔の短縮はイスラエルにおける410万人を超える接種実績というリアル・ワールド・データである模様だ。 このワクチンは臓器移植などにより免疫不全状態にある場合はプライマリー接種を3回とすることがEUAされているが、今回、対象年齢が12歳以上から5歳以上に拡大された。5~11歳は最初の二回と同様に10mcgを接種する。間隔は12歳以上と同じで、2回目接種の28日以上後。エビデンスは臓器移植を受けた成人に関する研究データのようだ。 FDAは後日、モデルナのCOVID-19ワクチンについても、ブースター接種の間隔を5ヶ月以上に変更した。 リンク: 両社のプレスリリース GM-CSF標的薬の第2/3相がフェール (2021年12月28日発表) バミューダ籍の Kiniksa Pharmaceuticals(Nasdaq:KNSA)は、KPL-301(mavrilimumab)の第2...