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1月, 2023の投稿を表示しています

第1087回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   FDA、エバシェルドのEUAを停止  その他の領域:   カービクティの二次治療試験が成功  キイトルーダ、この日は一勝一敗  抗体医薬の第3相VAP試験がフェール  KIT阻害剤を緩徐全身性肥満症に適応拡大申請  ジャディアンスをCKDに適応拡大申請  FDA諮問委員会、新規エキノカンジンの限定的使用承認を支持  CHMPが乾癬治療薬の承認を支持  ESR1変異乳癌用薬が承認  可逆的BTK阻害剤が承認  キイトルーダもNSCLCアジュバントが承認  新規SGLT2阻害剤が周回遅れで承認  【COVID-19関連】 FDA、エバシェルドのEUAを停止 (2023年1月26日発表) FDAは、アストラゼネカのCOVID-19用薬Evusheld(tixagevimab、cilgavimab)はEUA(非常時使用認可)されていないと発表した。感受しないウイルスが殆どになったため。感受ウイルスの比率が上昇する時に備えて薬剤は廃棄しないよう推奨した。 Evusheldは二種類の抗SARS-CoV-2抗体の同梱製品。米国で曝露前感染予防用途に、欧日では治療用途にも、承認されている。オミクロン株にも力価を維持することから抗SARS-CoV-2抗体医薬の中で唯一、EUAが維持されていたが、力価が大きく低下してしまう株が昨秋来、流行しだし、CDC(米疾病予防管理センター)の推定によると、今年1月15日の週には非感受株の比率がXBB.1.5は49%、BA.1.1は27%、BQ.1は13%、XBBは3%と、合わせて9割を超えるようになった。 FDAはEvusheldのレーベルを改訂し、EUAは非感受株比率が90%以下である場合に限定されることを明記した。90%は高すぎるように感じられるが、米国は広く、地域により流行株が異なるケースが散見されることや、流行株が一変した時に朝令暮改にならないよう、緩めにしたのだろう。医師は地域の流行状況を踏まえて採否を決める必要があり、これまで、FDAは州毎の当否判断を公表していた。 リンク: FDAのプレスリリース 【新薬開発】 カービクティの二次治療試験が成功 (2023年1月27日発表) ...

第1086回

  【ニュース・ヘッドライン】 抗CLDN18.2抗体の第3相データ  オニバイドが直接比較試験で標準療法を若干上回る  テセントリク、HCCアジュバント試験が成功  モデルナも高齢者向けRSVワクチンを承認申請へ  ロンサーフ、ベバシズマブ併用大腸癌試験が成功  HIV予防ワクチンはJNJも第3相フェール  リリーの抗アミロイド・ベータは承認されず  百済神州のbtk阻害剤が適応拡大  her2阻害剤と抗her2抗体の併用が大腸癌の一部に承認  【新薬開発】 抗CLDN18.2抗体の第3相データ (2023年1月20日発表) アステラス製薬はASCO GIで抗CLDN18.2抗体IMAB362(zolbetuximab)の第3相SPOTLIGHT試験の成績を発表した。CLDN18.2陽性、her2陰性の切除不能局所進行性/転移性胃・食道胃接合部腺癌の一次治療を受ける患者を組み入れて、mFOLFOX6レジメンに追加する効果を偽薬追加群と比較したところ、PFS(無進行生存期間)のハザードレシオが0.751、メジアン値は各群8.67ヶ月と10.61ヶ月で統計的に有意な差があった。副次的評価項目の全生存期間もハザードレシオ0.75、メジアン値は各15.54ヶ月と18.23ヶ月で3ヶ月弱の延命効果が見られた。治療時発現深刻有害事象が各群43.5%と44.8%の患者で見られた。承認申請を予定。 BioNTechの共同創設者夫妻が設立したGanymed Pharmaceuticalsを16年に買収して入手したコンパウンド。CLDN18.2は細胞間接着分子で、胃・食道胃接合部の腺癌の4割弱がCLDN18.2を高発現している。 リンク: 同社のプレスリリース(和文) オニバイドが直接比較試験で標準療法を若干上回る (2023年1月20日発表) イプセンは昨年11月にOnivyde(irinotecan liposome)の膵管腺癌一次治療試験の成功を公表したが、データをASCO GIで発表した。全生存期間が標準療法を有意に上回ったが、p値はボーダーライン近辺で、点推定値の差もそれほど大きくはない。適応拡大申請する考え。 Onivydeはトポイソメラーゼ阻害剤irinotecanのP...

第1085回

  【ニュース・ヘッドライン】 小児脳腫瘍薬の承認申請用試験が成功  経口インスリンの第3相がフェール  向精神薬をアルツハイマー性アジテーションに適応拡大申請  レカネマブを欧州でも承認申請  vamoroloneは標準審査に  バイオマリンのA型血友病遺伝子治療の3年目データ  喘息発作治療用合剤が承認  【新薬開発】 小児脳腫瘍薬の承認申請用試験が成功 (2023年1月8日発表) Day One Biopharmaceuticals(Nasdaq:DAWN)はDAY101(tovorafenib)の第2相再発/進行性pLGG(小児低悪性度神経膠腫)試験が良好な結果になったと発表した。今年上期中に承認申請する考え。 このFIREFLY-1試験は生後6ヶ月以上の患者を組み入れてORR(客観的反応率、RANO基準に基づく盲検独立中央評価)を検討している。今回、解析対象となった69人はメジアン3治療歴を持ち、86%は承認されている薬がもう無い。結果は、確認完全反応3人、確認部分反応31人、未確認部分反応1人でORR64%となった。疾病安定化を含めると91%。 有害事象は毛髪変色、CPK上昇、貧血、疲労、ラッシュが多くの患者で発生した。 経口II型汎RAF阻害剤で、武田薬品のミレニアム・ファーマシューティカルズが2011年にSunesis Pharmaceuticals(現Viracta Therapeutics)からライセンス、Day Oneは19年に武田とSunesisから一部の希少疾患を除く権利を取得した。 リンク: Day Oneのプレスリリース 経口インスリンの第3相がフェール (2023年1月12日発表) Oramed Pharmaceuticals(Nasdaq:ORMP)はORMD-0801の最初の第3相二型糖尿病試験がフェールしたと発表した。二本目の結果を待たずにこの用途の開発中止を決めた(非アルコール性脂肪性肝炎の第2相が進行中)。 インスリンに賦形剤を付与して小腸での分解を回避し腸上皮通過を可能にした、インスリンの経口カプセル製剤。第3相は2~3種類の経口剤を服用しても管理不良な二型糖尿病710人を組入れて8mgを一日一回、または二回、投与...

第1084回

  【ニュース・ヘッドライン】 武田、超希少疾患用酵素補充療法の第3相が成功  テロメラーゼ阻害剤の第3相が成功  中華経口レムデシビルの第3相が成功  ロシュの抗CD20xCD3抗体も米国申請  伝染性軟属腫治療薬を承認申請  UCB、第2のgMG用薬を承認申請  アストラゼネカ、一回投与型RSV予防薬を米国でも承認申請  C5阻害剤を地図状萎縮に承認申請  PCAB阻害剤の米国発売がニトロソアミン問題でさらに遅延  抗アミロイド・ベータ抗体が早期アルツハイマー病に加速承認  【新薬開発】 武田、超希少疾患用酵素補充療法の第3相が成功 (2023年1月5日発表) 武田薬品はTAK-755の第3相cTTP(先天的血栓性血小板減少性紫斑症)試験の中間解析で良好な結果を得たことを公表した。欧米などで承認申請する考え。 cTTPは米国の患者数が300~400人の超希少疾患。血小板を繋げて血栓を形成するvWFを切断する酵素であるADAMTS13(a disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondin type 1 motifs 13)の遺伝子が欠乏・不十分であるためvWFが超高分子量重合体のまま残り、本来なら損傷・出血箇所だけであるべき血栓が微小血管で形成され、溶血性貧血や虚血性臓器障害、血小板が足りなくなる血小板減少症などをもたらす。標準治療は血漿療法。 TAK-755は遺伝子組換え型ADAMTS13。血液製剤大手のBaxterから15年にスピンアウトされたBaxaltを買収したシャイアを19年に買収して入手した。今回の第3相は12歳以上の患者を組み入れて、40IU/kgを2週毎点滴静注する効果を標準療法とオープン・レーベル、クロスオーバー方式で比較した。重要な疾患活動性マーカーである血小板減少症事象が標準療法比60%(95%信頼区間30~70%)少なかった。有害事象の発生率は8.9%で標準療法の47.7%より小さかった。 解析対象症例数は不明。ClinicalTrials.govによると、急性TTPを治療するコフォートと予防するコフォートが設定された模様だが、武田のプレスリリースでは言及されていない。 リンク: 同社のプ...