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2月, 2022の投稿を表示しています

第1039回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   オミクロン株対応のため予防用抗体カクテルの用量を倍増  BA.2流行に備えて治療用抗体の適応に関する文言を一部改訂  mRNAワクチンの二回目は8週後のほうが良い?  タバコ培養型ワクチンがカナダで承認  吸入用ベータ・インターフェロンの第3相がフェール  その他の領域:   エンハーツ、her2低発現乳癌の第3相が成功  アッヴィ、cariprazineを鬱病のアジャンクトに適応拡大申請  マリンクロットの肝腎症候群用薬は今回も審査完了通知  CHMP、ブドウ膜黒色腫用薬などの承認を支持  ジャディアンスが駆出率保持心不全にも承認  【COVID-19関連】 オミクロン株対応のため予防用抗体カクテルの用量を倍増 (2022年2月24日発表) FDAはアストラゼネカのEvusheld(tixagevimab、cilgavimab同梱製品)について、初回の投与量を各剤300mgずつと、従来比倍増した。ワクチンに応答し難いまたは不耐不適な人に使うCOVID-19感染予防用の抗SARS-CoV-2抗体カクテルで、昨年12月にEUA(非常時使用認可)されたが、オミクロン株(BA.1とBA.1.1)に対する中和力価が低下することが判明したため、見直した。3mlずつと投与量が増えるため、臀筋などに注射する。 既に150mgずつ筋注済みの人は速やかに150mgずつ追加する。必要に応じて6ヶ月毎に再投与することができることになっているが、流行株が変遷する可能性もあるため、現時点では適切な投与間隔や用量は不明とのことだ。 尚、BA.2型には力価低下は見られないようだ。 米国は日本と同様にBA.2型ではなくBA.1.1型が主流になった。CDC(米国疾病管理予防センター)によると、2月13日に始まる週の構成比は、BA.1.1が75.6%、B.1.1.529(BA.1)が20.6%、BA.2が3.8%を占め、デルタなど他の株は検出されなかった。 リンク: FDAのプレスリリース BA.2流行に備えて治療用抗体の適応に関する文言を一部改訂 (2022年2月25日) FDAはグラクソ・スミスクラインがVir Biotechnology...

第1038回

  【ニュース・ヘッドライン】 リムパーザ、ザイティガ併用でmCRPCの進行を抑制  ゼジューラ、ザイティガ併用はHRR変異のあるmCRPCの進行を抑制  omecamtivの二本目の心不全試験はフェール  Sage社のデュアルADT試験が成功も効果の持続性に疑問が残る  デュピクセントのゾレア不応不耐蕁麻疹試験がフェール  長期作用性抗RSV抗体をEUで承認申請  Mirati社、KRAS G12C阻害剤を承認申請  her2エクソン20変異型NSCLC用薬を承認申請  ピルビン酸キナーゼ欠乏症治療薬が承認  【新薬開発】 リムパーザ、ザイティガ併用でmCRPCの進行を抑制 (2022年2月14日発表) アストラゼネカと開発販売パートナーのMSDは、Lynparza(olaparib)の第3相PROpel試験が中間解析で成功認定されたことを昨年9月に公表したが、データをASCO泌尿器癌カンファレンスで発表した。化学療法未施行の転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)の治療法の一つであるヤンセンのZytiga(abiraterone)とprednisoneのレジメンにLynparzaを追加するとrPFS(放射線学的無進行生存期間)を延ばせることを示した。 主評価項目である治験医評価に基づくrPFSはハザードレシオが0.66、p<0.0001、メジアン値は24.8ヶ月と偽薬追加群の16.6ヶ月を上回った。副次的評価項目のうち全生存期間のハザードレシオは0.86と好ましい数値が出ているが、必要イベント数の29%しか到達していないため、まだ有意ではない。盲検独立中央評価に基づくrPFSはハザードレシオ0.61、メジアン値は各群27.6ヶ月対16.4ヶ月と、似たような結果になっている。 LynparzaはPARP阻害剤である種の卵巣癌や乳癌、そして、mCRPCでは相同組換え修復(HRR)関連遺伝子変異を持ちabirateroneなどによる治療後に進行した患者に用いることが欧米で承認されている。PROpel試験はHRR変異のない患者も組入れたが、rPFSの探索的サブグループ分析(n=552)でハザードレシオが0.76(95%上限0.97)と、HRR変異あり(n=226)の0.50よりは高いものの、良好な結果が出た...

第1037回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   オミクロン株にも有効な抗SARS-CoV-2抗体がEUA  コミナティ、4歳以下の適応は先送り  ノバルティス、画期的COVID-19治療薬のEUAを申請  ファイザー、重症入院患者用3CLプロテアーゼ阻害剤は開発中止  COVID-19関連売上高  その他の領域:   Karyopharm、selinexorの内膜腫試験成功  アドセトリス、ホジキン型リンパ腫試験で高い延命効果  ミオシン活性化剤を承認申請  FDAも諮問委員会も初見の中国だけのデータは受け容れず  【COVID-19関連】 オミクロン株にも有効な抗SARS-CoV-2抗体がEUA (2022年2月11日発表) FDAはイーライリリーのLY3853113(bebtelovimab)を重症化リスクのある軽中等症COVID-19の治療薬としてEUA(非常時使用認可)した。成人と、12歳以上かつ体重40k以上の青少年が適応になる。発症7日以内に175mgを30秒以上かけて一回、静注する。 同社にとって最初の抗SARS-CoV-2抗体であるbamlanivimabと同様にカナダのAbCellera Biologicsからライセンスしたもので、in vitroでオミクロン株やその派生とされるBA.2型を含む全ての既知の変異株に活性を示したことが注目点。類薬でオミクロン株に有効なのはグラクソ・スミスクラインのXevudy(sotrovimab)のみ。BA.2に有効性が確認されているものはない。 エビデンスは第2相試験のデータの外挿。発症から平均3.6日の低リスク患者380人を組入れたコフォートではモノセラピー群と同社の既存二剤と併用したトリプレット群のウイルス量の低下が偽薬群を上回り、メジアン罹患期間は各群6日、7日、8日だった。一方、29日間のCOVID-19関連入院・全死亡は各群1.6%(2人)、2.4%(3人)、1.6%(2人)と、低リスクであるが故にイベント数が少ないせいか、各群大差なかった。高リスク患者150人を組入れたコフォートの29日COVID-19関連入院・全死亡率はモノセラピー群が3%(3人)、トリプレットが4%(2人)、偽薬群は設定されていない。トリプレットを176人に投...

第1036回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   FDA、コミナティの6ヶ月~4歳児承認を検討へ  FDAもモデルナのワクチンを承認  Novavax、抗原ワクチンを米国でもEUA申請  リリー、第3の抗体をEUA申請  その他の領域:   UCB、もう一つの筋無力症薬候補も第3相が成功  レット症候群の第3相(?)が成功  THRベータ作動剤のNAFLD試験が成功?  バイエル、P2X3阻害剤の開発を断念  ファイザー、ANGPTL3アンチセンス薬の開発を中止  ロシュ、抗CD20/CD3二重特異性抗体などを承認申請  リアタ、またまたアト・リスク承認申請に着手  武田、ブデソニド粘性製剤の承認取得を断念  FDA、サノフィの寒冷凝集素症用薬を承認  FDA、TG社のPI3K阻害剤に安全性通知  【COVID-19関連】 FDA、コミナティの6ヶ月~4歳児承認を検討へ (2022年2月1日発表) BioNTech(Nasdaq:BNTX)とファイザーは、COVID-19ワクチンComirnaty(tozinameran)を未成年向けにも積極的に開発し、米国では16歳以上(30mcg)に承認、5~15歳にもEUA(非常時使用認可:12~15歳は30mcg、5~11歳は10mcg)されている。6ヶ月児以上4歳以下は3mcgを3週おいて二回接種する効果を試験したが、中間解析が今一つだったため、8週後にもう一回接種するプロトコル変更を行った。 ところが、両社は6ヶ月~4歳児のデータをFDAに提出しローリング申請に着手したと発表した。三回接種の結果はまだ出ていないようなので思い切った行動だが、FDAの要請を受けたとのことだ。2月15日のVRBPAC(ワクチン及び関連生物学的製剤諮問委員会)で議論される予定。オミクロン株の流行で幼小児の感染が増えているため、FDAは承認できるなら承認したいと考えているのだろう。 上記試験は50%中和力価の幾何平均値(GMT)を、感染予防効果が確立している16-25歳の臨床試験の価と比較して、非劣性なら免疫ブリッジング成功と判定するもの。中間解析で6~24ヶ月児のコフォートは非劣性だったが2~4歳のコフォートはフェールした。両社は6~24ヶ月児も含めて...