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4月, 2023の投稿を表示しています

第1100回

【ニュース・ヘッドライン】 リリー、GLP-1/GLP-1作動剤は2DM・肥満合併患者にも有効  AAN:アストラゼネカのATTR-PN用アンチセンス薬  上海君実の抗PD-1抗体、中国の肺癌アジュバント試験が成功  Applied社、ガラクトース血症用薬の承認申請を断行する構え  テセントリクのTNBCアジュバント試験が無益認定  ブルーバード、鎌状赤血球症の遺伝子療法を承認申請  GSK、抗PD-1抗体を適応拡大申請  リムパーザの前立腺癌適応はBRCA変異に限定すべし  EU、高齢者用RSVワクチンなどの承認を支持  レーバー遺伝性視神経症用薬の欧州承認申請を撤回  20価プレベナーが幼小児にも承認  2ヶ月持続するエビリファイが承認  経口マイクロバイオーム療法薬が承認  SOD1型ALS用薬が承認  【新薬開発】 リリー、GLP-1/GLP-1作動剤は2DM・肥満合併患者にも有効 (2023年4月27日発表) イーライリリーは二型糖尿病(以下、2DM)用薬Mounjaro(tirzepatide)を肥満症/オーバーウェイトの患者向けにも開発している。2DM以外のリスク因子を持つ患者を組入れた第3相に続いて、2DM合併患者の第3相、SURMOUNT-2試験の結果が公表された。過去の他剤の試験と同様に、減量効果が非2DM試験より小さかったが、それでも、15%と大きな成果を上げた。治験離脱率の低さも注目できる。 この試験はアメリカ、アルゼンチン、ブラジル、インド、日本、プエルトルコ、ロシア、台湾の施設で938人を偽薬群、10mg群、または15mg群に無作為化割付けして週一回皮下注し、72週間の体重変化を比較した。悪心嘔吐や下痢などを抑制するため、2.5mgで開始して4週毎に2.5mgずつ漸増した。主評価項目の一つである体重減少率は各群3.3%、13.4%、15.7%となり二用量とも偽薬を有意に上回った。言うまでもなく、もう一つの5%減量成功率も有意に上回った。 治験を離脱した患者のデータも継続追跡するTreatment-regimen estimandベースでも体重減少率が各群3.2%、12.8%、14.7%と、大きくは変わらない結果になった。各群の治験離脱率が15%、9%、14%と大差なかった...

第1099回

  【ニュース・ヘッドライン】 カービクティの学会抄録が誤って公開?  百済神州、抗PD-1抗体の胃癌一次治療試験が成功  AACR:早期肝癌を切除した後はテセントリク・アバスチン療法が有効  AACR:キイトルーダも胆道癌試験が成功  AACR:イミフィンジもNSCLCの術前術後療法に有益  GSK、単純性尿路感染症の画期的新薬を承認申請へ  ロンサーフのベバシズマブ併用を米国で一変申請  アベクマを3次治療に適応拡大申請  ヴァンフリタの一次治療承認が米国で遅延  FDA諮問委員会、多剤耐性アシネトバクタ―感染症用薬の承認を支持  ポライビーが米国でもやっと一次治療に承認  イスラエル発の臍帯血細胞療法が承認  アッヴィ、経口CGRP受容体拮抗剤が慢性片頭痛に適応拡大  前立腺癌用ニラパリブ配合剤がEUで世界初承認  【今週の話題】 カービクティの学会抄録が誤って公開? (2023年4月19日報道) 中国系バイオ企業Legend Biotech(Nasdaq:LEGN)と共同開発販売パートナーのジョンソン・エンド・ジョンソンは1月にBCMA標的CAR-T(キメラ抗原受容体-T細胞)、Carvykti(ciltacabtagene autoleucel)の第3相CARTITUDE-4試験が中間解析で主目的を達成したことを明らかにしたが、学会発表の抄録が誤って公開された模様だ。各種報道によると、5月にASCO(米国臨床腫瘍学会)とEHA(欧州血液学会)で結果発表される予定だが、後者の抄録を読んだ複数の証券アナリストが投資家向けレポートで報告・評価した。 Carvyktiは成人の難治再発多発骨髄腫の、米国では5次治療薬、欧日では4次治療薬として承認されている。代表的な治療薬である免疫調停剤(lenalidomideなど)、プロテアソーム阻害剤(bortezomibなど)、抗CD38モノクローナル抗体(daratumumab)すべてによる治療を受けた患者が適応になる。CARTITUDE-4はlenalidomideによる治療に応答しなかった成人の2~4次治療試験で、PFS(無進行生存期間)をPVdレジメンまたはDPdレジメンを施行する群と比較した。報道によると、ハザードレシオは0.26と大変良いもの...

第1098回

  【ニュース・ヘッドライン】 分裂する米国、今度は中絶用薬で二権が対立  FDA諮問委員会:レキサルティをアルツハイマー病の激昂に適応拡大すべし  イーライリリー、オンボーは米国では承認見送り  マラリアの新ワクチンがガーナで承認  【今週の話題】 分裂する米国、今度は中絶用薬で二権が対立 米国は元々、政治や世論の振り子が大きく振れる傾向があるが、近年は勢力間の対立が一層激しくなっている。妊娠中絶については、昨年、避妊を禁じる法律は憲法違反という半世紀前の判決を最高裁が覆し、共和党系知事の州が続々と禁止令を出した。薬物療法に関しては規制があまり進んでいなかったが、妊娠中絶以外の適応を持たないmifepristoneは、今年3月にワイオミング州が販売を禁止したのに続いて、今月、連邦テキサス北部裁判所のトランプ前大統領が指名した判事がFDAに承認停止を命令した。 司法省が控訴したところ、第5巡回裁判所は2000年の承認自体は支持したものの、2016年以降に行われた措置については係争可能と判断し、郵送を解禁したのは違法と判定した。司法省は最高裁に緊急救済を請求、とりあえず4月19日までの猶予を得たところだ。 mifepristoneはフランスのRoussel-Uclafが開発し1980年代後半に同国で承認を取得した。大株主のヘキストを含め多くの抗議を受け、出荷を中止する破目になったが、フランス政府が承認薬はもはや一企業だけのものではないとして再開を命じた。フランス外での開発は進まず、米国の権利はNGOを通じてDanco Laboratoriesが取得、Mifeprex名で販売した。Roussel-Uclafは1997年にヘキストの完全子会社となるや、mifepristoneの生産を中止するとともに、権利をExelgyn社に譲渡した。 この、仏独の文化・宗教的な違いも投影された対立が、30年経って米国で再燃した格好だ。 子供のころ、日本は三権分立ではなくお互いに見なかったふりをする三権別々だと思ったが、米国も正反対の意味で別々だ。今回の件は、暴力による妊娠などの同情すべきケースがあることを考えれば完全禁止するのはやり過ぎのような気がするが、どうだろうか。 【承認審査・委員会】 FDA諮問委員会...

第1097回

【ニュース・ヘッドライン】 危機的COVID-19の治療法を尋ねてみた!  イミフィンジの卵巣癌試験が成功  速筋トロポニン活性化剤の第3相が中止に  キイトルーダ・レンビマ併用試験が二本フェール  ファイザーも希少型NSCLCに二剤併用を承認申請  遺伝子編集技術薬を承認申請  和黄医薬、VEGFR阻害剤を米国でも申請  TransCon PTHの承認は遅延へ  CHMP、オンボーなどの承認を支持  危機的COVID-19の救命薬がEUA  パドセブ・キイトルーダ併用で尿路上皮腫に承認  FDAが17-OHPCの承認を取消  イムブルビカのMCLとMZL適応を自主返上へ  【今週の話題】 危機的COVID-19の治療法を尋ねてみた! (2023年4月6日作成) Gohibic(vilobelimab)のEUA(後述)を期に、他の治療法について尋ねたところ、以下の回答を得た。 コロナウイルス感染症に罹患した患者が危機的な状態に陥った場合、以下の治療が必要となります。 1. 酸素療法:重症化した患者は、肺炎によって酸素不足が起こります。そのため、酸素療法が必要となります。酸素マスクや酸素吸入器、人工呼吸器などが使用されます。 2. 抗炎症療法:COVID-19は炎症を引き起こすため、ステロイド薬や抗体製剤などの抗炎症療法が行われることがあります。ただし、患者の状態や治療のタイミングによっては、効果が限定的であることもあります。 3. 血液浄化療法:血液浄化療法は、血液中に含まれる炎症性物質を除去するために使用されます。ECMO(人工心肺装置)やCRRT(連続的腎代替療法)などの方法があります。 4. 抗ウイルス療法:抗ウイルス薬のうち、レムデシビルやマレンピラビルなどが使用されることがあります。 5. 血漿療法:COVID-19から回復した人が持つ抗体を含む血漿を投与することで、患者の治療に効果があるとされています。 6. 免疫グロブリン療法:免疫グロブリンを使用して、患者の免疫力を高めることができます。 COVID-19による危機的な状態に陥った患者には、上記の治療法を組み合わせて行われることがあります。治療は、患者の状態や症状に合わせて個別に決定されます。早期の...