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3月, 2018の投稿を表示しています

2018年3月25日号

【ニュース・ヘッドライン】 テセントリクの肺癌一次治療試験成功  CHMPがPARP阻害剤などの販売承認を支持  FDAがアドセトリスの適応拡大を承認  GSK、シングリックスが欧州でも承認  【新薬開発】 テセントリクの肺癌一次治療試験成功 (2018年3月19日発表) ロシュとジェネンテックは、Tecentriq(atezolizumab、和名テセントリク)の第三相IMpower131試験のPFS(無進行生存期間)解析が成功したと発表した。末期扁平上皮性非小細胞性肺癌の一次治療としてcarboplatin及びAbraxane(アルブミン懸濁型paclitaxel、和名アブラキサン)と併用する群(B群)をcarboplatinとAbraxaneだけの群(C群)と比較した試験で、もう一つの主評価項目である全生存期間はまだ中間解析段階で有意差は出ていない。 欲張った試験で、carboplatin及びpaclitaxelと併用する群(A群)とC群のPFS、そして全生存期間の解析も主評価項目に設定されており、上記二項目の解析が成功したら、シーケンシャルに実施されることになる。 二次的評価項目としてPD-L1発現度に基づくサブグループ分析も行われる予定。 抗PD-1/PD-L1療法の肺癌試験は区々な結果になっており、それが薬のせいなのか、組入れ基準や試験デザイン、実施方法のせいなのか、判然としない状態が続いている。今回はまだ数値すら発表されていないので、主評価項目の解析が終了し詳細が公表されるまで、何とも言いようがない。 リンク: ジェネンテックのプレスリリース 【承認審査・委員会】 CHMPがPARP阻害剤などの販売承認を支持 (2018年3月23日発表) EUの薬品審査機関であるEMAの科学的評価委員会、CHMPは、3月の会合で、クロビス・オンコロジー(Nasdaq:CLVS)のPARP阻害剤などの承認に肯定的意見を纏めた。順調なら2~3ヶ月以内にEU全域で承認されることになる。一方で、Portola Pharmaceuticals(Nasdaq:PTLA)のXa阻害剤などが否定的意見となった。また、EPA/DHAの心血管疾患再発予防効果の再検討を開始したことも明らかにされた。 リンク:...

2018年3月18日号

【ニュース・ヘッドライン】 アレクシオン、長期作用性C5阻害薬の第三相が成功  MSD、キイトルーダを子宮頚癌に適応拡大申請  ACC:フェブリクは死亡リスクを高める可能性  【新薬開発】 アレクシオン、長期作用性C5阻害薬の第三相が成功 (2018年3月15日発表) カナダのアレクシオン・ファーマシューティカルズ(Nasdaq:ALXN)は、ALXN1210の第三相PNH(発作性夜間血色素尿症)治療試験が成功したと発表した。他の試験の結果を待って今年下期に日米欧で承認申請する考え。 ALXN1210は同社のSoliris(eculizumab、和名ソリリス)と同様にC5に結合する抗体医薬で、補体カスケードの後半過程をブロックし、赤血球が破壊されるのを防ぐ。終末半減期がSolirisの3~4倍と長いことが特徴。 今回の第三相はC5阻害薬による治療を受けていない患者に対する効果や安全性をSolirisと比較した。ALXN1210は8週毎、Solirisは最初の4回は毎週、その後は2週毎に、26週間に亘って点滴静注投与した。結果は、共同主評価項目(輸血回避とLDH正常化)と二次的評価項目(4項目)の全てで非劣性解析が成功。解析計画に則ってブレークスルー溶血の優越性解析に進み、数値上は各4.0%と10.7%で良好だったが、p値は0.074となり、フェールした。 C5阻害薬による治療を受けている患者を組入れたもう一本の第三相非劣性試験は第2四半期(4-6月)に、非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の第三相は第4四半期に、それぞれ判明する見込み。 リンク: アレクシオンのプレスリリース 【承認申請】 MSD、キイトルーダを子宮頚癌に適応拡大申請 (2018年3月13日発表) MSDはKeytruda(pembrolizumab、和名キイトルーダ)を子宮頚癌の二次治療に用いる適応拡大をFDAに承認申請し受理されたと発表した。優先審査を受け、審査期限は6月28日。様々な癌種を組入れた第二相試験、KEYNOTE-158試験に基づく申請とのこと(データは未発表なのではないだろうか)。 抗PD-1抗体は様々な癌に有効性を示しており、Keytrudaは今回で14回目の承認申請受理となる。 リンク: M...

2018年3月11日号

【ニュース・ヘッドライン】 ACC:プラルエントもMACEを15%削減  新作用機序コレステロール治療薬の第三相が成功  シャイアが便秘治療薬を米国でも承認申請  新作用機序の抗HIV薬が承認  オプジーボの4週毎投与が承認  EMA:ゾーフィゴをザイティガと併用するな  【新薬開発】 ACC:プラルエントもMACEを15%削減 (2018年3月10日発表) リジェネロン(Nasdaq:REGN)がサノフィと共同開発販売している抗PCSK9フルヒト化抗体、Praluent(alirocumab、和名プラルエント)の心血管アウトカム試験の結果がACC米国心臓学会で発表された。同じメカニズムを持つアムジェンのRepatha(evolocumab、和名レパーサ)と同様に、MACE(主要有害心血管イベント)を偽薬比15%削減した。 事前に計画されていた、LDL-Cのベースライン値に基づくサブグループ分析では、100mg/dL以上のサブグループでは相対リスク削減24%とより良い結果が出たが、80~100mg/dLサブグループでは4%のみ、80mg/dL未満でも14%削減に留まり、効果は判然としなかった。 コレステロール治療の目標はコレステロール値を下げることではなくMACEを削減することなので、今回のODYSSEY OUTCOMES試験の成功によって、Praluentの臨床的な便益が初めて確立したと言えるだろう。尤も、この試験のNumber-needed-to-treatは60と決して高くない。薬剤費を掛けたDollar-needed-to-treatは200万ドル前後に達する。 そのせいか、両社は、値下げに応じる用意があることを表明した。LDL-C値が100mg/dL以上の患者について、医療の費用対効果評価機関であるICERの評価(高リスク患者で年4500~8000ドル)を念頭に置いて交渉する考えの模様だ。これは米国の話で、日本など海外での対応は不明。 ODYSSEY OUTCOMES試験は急性冠症候群を発症してから1~12ヶ月経った、スタチンの最大耐容量を服用してもLDL-Cが70mg/dL以上の患者18924人をPraluent群と偽薬群に無作為化割付けしてMACE発生リスクを比較した。MACEは冠状心疾患死、非致...

2018年3月4日号

【ニュース・ヘッドライン】 塩野義、TPO受容体作動剤を欧米で承認申請  シャイア、アスパラギン枯渇剤を承認申請  Portola社、新薬二品の承認が遅延  セルジーン、多発硬化症用薬の承認申請が受理されず  アラガン、子宮筋腫治療薬の審査期限が延期  リリーのCDK4/6阻害剤による一次治療が承認  ロシュのヘムライブラがEUでも承認  バイオジェン、Zinbrytaの販売を中止  【承認申請】 塩野義、TPO受容体作動剤を欧米で承認申請 (2018年2月27日発表) 塩野義製薬は、Mulpleta(lusutrombopag、和名ムルプレタ)を欧米で承認申請し、受理された。米国は優先審査を受け、審査期限は8月26日。適応は、15年承認の日本と同じ、観血的手技を受ける慢性肝疾患患者における血小板減少症の改善。 トロンボポエチン受容体作動薬で、肝臓で生産されるトロンボポエチンに代わって巨核球の受容体を作動しJAK/STAシグナル伝達を刺激、巨核球が血小板に分化するのを促進する。類薬はノバルティスのPromacta(eltrombopag olamine、和名レボレード、欧州名Revolade)が特発性血小板減少性紫斑症などに承認されている。 リンク: 塩野義のプレスリリース(pdfファイル) シャイア、アスパラギン枯渇剤を承認申請 (2018年2月28日発表) シャイアは、SHP663(calaspargase pegol)を米国で承認申請し、受理された。審査期限は12月22日。急性リンパ性白血病の併用レジメンの一部として承認されているアスパラギン枯渇剤、Oncaspar(pegaspargase)の類薬で、薬効や安全性は同じだが、有効期間が長い。 リンク: シャイアのプレスリリース 【承認審査・委員会】 Portola社、新薬二品の承認が遅延 (2018年2月28日発表) Portola Pharmaceuticals(Nasdaq:PTLA)は、経口Xa阻害剤のBevyxxa(betrixaban)と遺伝子組換え型ヒトXa因子のAndexXa/IndexXa(andexanet alfa)を開発、欧米で承認申請し、前者は米国で昨年6月に承認されたが、残りは難航...