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6月, 2019の投稿を表示しています

2019年6月30日号

【ニュース・ヘッドライン】 イムフィンジの小細胞性肺癌試験が成功  Conatus、P2bNASH試験が三本ともフェール  オプジーボ、肝細胞腫一次治療試験がフェール  サノフィ、4価髄膜炎菌性髄膜炎ワクチンを承認申請  GSK、PARP阻害剤を適応拡大申請  FDA、AcerのvEDS用薬を承認せず  CHMPが合成アンジオテンシンIIの承認などを支持  ダラザレックス、Rdレジメン併用が承認  ソリリス、神経脊髄炎に適応拡大  Dova社のスロンボポイエチン受容体アゴニストが適応拡大  デュピクセント、鼻ポリープに適応拡大  【新薬開発】 イムフィンジの小細胞性肺癌試験が成功 (2019年6月27日発表) アストラゼネカは、抗PD-L1抗体Imfinzi(durvalumab)の第三相CASPIAN試験の中間解析が成功したと発表した。進展型小細胞性肺癌の一次治療試験で、cisplatinまたはcarboplatinをetoposideと併用する化学療法レジメンに追加したところ、全生存期間が化学療法のみの群より統計的に且つ臨床的にも有意に伸びたとのこと。データは学会発表の予定。 この試験は、ファイザーからライセンスした抗CTLA4抗体tremelimumabも追加する四剤併用レジメン群と化学療法群の全生存期間の比較も共同主評価項目となっているため、続行される。 ImfinziはPD-L1陽性尿路上皮種の二次治療や非小細胞性肺癌の一次治療後維持療法に承認されている。 リンク: アストラゼネカのプレスリリース Conatus、P2bNASH試験が三本ともフェール (2019年月日発表) Conatus Pharmaceuticals(Nasdaq:CNAT)は、emricasanの後期第二相NASH治療試験、ENCORE-LFがフェールしたと発表した。非代償性肝硬変を合併する患者に5mgまたは25mgを一日二回投与してイベント・フリー・サバイバルを観察したが偽薬群と有意差がなかった。 emiricasanは不可逆的汎カスパーゼ阻害剤。Idun Pharmaceuticalsを05年に買収して入手したファイザーが、08年に慢性C型肝炎治療薬としての開発を断念。買収までIdunの経営者であ...

2019年6月23日号

【ニュース・ヘッドライン】 アレクシオン社、ユルトミリスをaHUSに適応拡大申請  Melinta社、delafloxacinを適応拡大申請  第一三共のヴァンフリタ、FDAは承認せず  FDAが第二の女性性欲低下障害治療薬を承認  キイトルーダ、小細胞性肺癌三次治療に承認  ファイザー、PARP阻害剤が欧州でも承認  リムパーザ、欧州でも卵巣癌一次治療後維持療法に適応拡大  【承認申請】 アレクシオン社、ユルトミリスをaHUSに適応拡大申請 (2019年6月20日発表) アレクシオン・ファーマシューティカルズ(Nasdaq:ALXN)は、Ultomiris(ravulizumab-cwvz、和名ユルトミリス)を非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)患者の補体調停的血栓性微小血管症(TMA)を阻害する用途でFDAに適応拡大申請し、受理された。優先審査で審査期限は10月19日。 UltomirisはSoliris(eculizumab)と同様なC5補体に対する抗体医薬で作用が長期持続するため、維持期の投与間隔が8週とSolirisの2週より長い。米国で昨年12月に、日本でも今年6月に、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)治療薬として承認されたが、aHUSはSolirisの主用途なので重要な適応だ。 Soliris未経験のaHUS患者を組入れた臨床試験では、26週時点のTMA反応率が53.6%だった。血小板数やLDH値を正常化するとともに、血清クレアチニン改善作用も見られた。深刻な有害事象は肺炎と高血圧症。56人中4人が死亡したが薬物との関連性は見られなかった由。 リンク: アレクシオンのプレスリリース Melinta社、delafloxacinを適応拡大申請 (2019年6月19日発表) Melinta Therapeutics(Nasdaq:MLNT)はBaxdela(delafloxacin)を地域感染細菌性肺炎(CABP)の治療に用いる適応拡大をFDAに申請し受理された。優先審査で、審査期限は10月24日。 涌永製薬から世界開発販売権を取得したフルオロキノロンで、類薬と比べてスペクトラムが広く、耐性菌や肺炎球菌にも活性を持つ。17年に米国で急性細菌性皮膚・皮膚構造感染症に承認された。 ...

2019年6月16日号

【ニュース・ヘッドライン】 ADA:トラゼンタの心血管アウトカム試験が成功  ADA:トルリシティが心血管疾患リスクを抑制  ロシュ、抗CD79b抗体薬物複合体が米国で加速承認  キイトルーダ、頭頚部癌一次治療に適応拡大  【新薬開発】 ADA:トラゼンタの心血管アウトカム試験が成功 (2019年6月10日発表) ベーリンガー・インゲルハイムとイーライリリーは、ADA(米国糖尿病学会)で、Tradjenta(linagliptin)の心血管アウトカム試験、CAROLINAの結果を発表した。他のDPP-4阻害剤と同様に、心血管リスクが高まらないことを確認できた。 この試験は、6033人の二型糖尿病で心血管疾患既往・高リスク患者を組入れて6年超、追跡したもの。発症してから数年で薬物治療を受けていない患者も組入れた点と、偽薬ではなく実薬(glimepiride)対照である点が特徴だ。 結果は、MACE(主要有害心臓イベント:心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中)の発生率が11.8%対12.0%となり、非劣性だった。不安定狭心症による入院を含む4点MACEも13.2%対13.3%で大差なかった。 過去の臨床試験では、2年間のglimepiride対照試験で心血管イベントが有意に少なかったり、9459例のメタアナリシスで4点MACEの対照群比ハザードレシオが0.78と有意ではないが良さそうな数値が出たりした。しかし、アウトカム試験では、今回だけでなく昨年開票したCARMELINA試験も3点MACEが偽薬比非劣性に留まった。やはり、データマイニングだけでは駄目で、前向き試験で確認するプロセスが不可欠なのだろう。 リンク: 両社のプレスリリース ADA:トルリシティが心血管疾患リスクを抑制 (2019年6月9日発表) イーライリリーは、Trulicity(dulaglutide、和名トルリシティ)の心血管アウトカム試験、REWIND試験の結果も発表した。3点MACEのハザードレシオが偽薬比0.88となり、統計学的に有意な抑制効果が確認できた。 但し、解析計画の前提(ハザードレシオ0.82)ほどではなく、また、同じGLP-1作用剤であるノボ ノルディスクのOzempic(semaglutide)がSUS...

2019年6月9日号

【ニュース・ヘッドライン】 アストラゼネカのBTK阻害剤、CLL一次治療試験も成功  ASCO:SGEN/アステラスのADC、膀胱癌に良績  ASCO:INCY/ノバルティスのc-MET阻害剤、ある種の肺癌に良績  ASCO:リムパーザの膵癌試験、PFSは延びたが寿命は延びず  ASCO:リムパーザのフェーズIVコミットメント試験成功  Acceleron、赤血球成熟剤の承認申請が受理  イーライリリーの抗CGRP抗体が反復性群発頭痛に適応拡大  FDA、MSDのザバクサを院内感染肺炎に適応拡大  ブルーバード・バイオの遺伝子療法がEUで承認  【新薬開発】 アストラゼネカのBTK阻害剤、CLL一次治療試験も成功 (2019年6月6日発表) アストラゼネカはCalquence(acalabrutinib)の未治療CLL(慢性リンパ性白血病)試験が中間解析で成功したと発表した。詳細は学会で発表する考え。 Bセルの生存メカニズムに係るBruton's tyrosine kinase(BTK)を阻害する経口剤で、4年先輩にあたるジョンソン・エンド・ジョンソンのImbruvica(ibrutinib)より忍容性が高い可能性がある。15年にAcerta Pharmaを子会社化して入手、第二相再発性マントル細胞リンパ腫試験の反応率データに基づき17年に米国で加速承認された。 今回のELEVATE-TN第三相試験は535人を組入れて、主評価項目はロシュのGazyva(obinutuzumab)と併用する群のPFS(無進行生存期間)を標準療法群(Gazyvaとchlorambucilを併用)と比較した。結果は、統計的にも臨床的にも有意に上回った。二次的評価項目の、Calquenceモノセラピーと標準療法の比較も成功した由。 Imbruvicaも同様な併用試験で大変良い成績を上げて今年1月に米国で効能追加が認められており、Calquenceのデータが発表されたら見比べることができるだろう。モノセラピーがどの程度上回ったのかも注目だ。 Calquenceは5月に第三相再発性CLL試験の成功も発表されている。データは6月16日にEHA(欧州血液学会)で発表される予定。抄録によると、PFS(独立委員会評価)のハザードレシオ...

2019年6月1日号

【ニュース・ヘッドライン】 ASCO:非小細胞性肺癌一次治療の5年生存率23%!  ASCO:Keytrudaの胃癌試験は失望的な結果に  ASCO:ノバルティス、Kisqaliの延命効果を確認  ASCO:JNJ、アーリーダのmHSPCデータを発表  バーテックス、嚢胞性線維症のトリプルコンビ薬を承認申請へ  バイオマリン、A型血友病遺伝子治療試験の途中経過を公表  Epizyme、類上皮肉腫用薬を承認申請  アマリン、EPA製剤の心血管疾患予防効果を一変申請  Santhera、イデベノンを再びDMD治療薬として承認申請  CHMPがウィルソン病治療薬などに肯定的意見  アラガンのVraylarが適応拡大  濾胞性リンパ腫の無化学療法レジメンが承認  【新薬開発】 ASCO:非小細胞性肺癌一次治療の5年生存率23%! (2019年6月1日発表) 今年のASCO(米国臨床腫瘍学会)もMSDのKeytruda(pembrolizumab)が話題を集めそうだ。後期第一相試験で非小細胞性肺癌にモノセラピーを施行した患者の5年生存率データが発表された。一次治療101例では23.2%、再発治療(449例)では15.5%だった。PD-L1発現と関連性がありそうで、高発現(TPS≧50%)症例では一次治療27例中29.6%、再発治療138例中25.0%、TPSが1%-49%では各52例中15.7%と90例中12.6%に低下、1%未満(再発治療90例のみ)では3.5%となっている。 競合薬のOpdivo(nivolumab)の試験がフェールしたた、め非小細胞性肺癌の一次治療は、EGFR活性化変異など分子標的薬に適したタイプなどを除いて、PD-L1高発現にはKeytrudaのモノセラピー、中低度発現には化学療法併用を施行するのが主流のようだ。早期乳癌と異なり肺癌の5年生存率には馴染みがないので一次治療のメジアン生存期間を見ると、22ヶ月と過去の抗癌剤の試験で見慣れた数値を9ヶ月前後上回っている。高発現は35%だ。勿論、満足できる水準ではなく、たった一歩前進しただけだが、更なる飛躍を期待させる大きな一歩だ。 リンク: MSDのプレスリリース ASCO:Keytrudaの胃癌試験は失望的な結果に (2019年6月...