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4月, 2012の投稿を表示しています

海外医薬ニュース週末版 2012年4月30日号

(リンク先は殆どが英文です。改行で切れてしまう場合があります) 【ニュース・ヘッドライン】 GSKが二種類の黒色腫用薬を承認申請へ 顎の脂肪を分解する薬の第三相試験が成功 FDAがVotrientの適応拡大を承認 FDAがヴィーヴァスのED治療薬を承認 武田のDPP-4阻害剤は又も承認見送りに デノスマブを前立腺癌の骨転移予防に使うのは時期尚早 アストラゼネカがArdeaと買収で合意 【新薬開発】 GSKが二種類の黒色腫用薬を承認申請へ グラクソ・スミスクラインは4月25日の決算発表資料の中で、二種類の転移性黒色腫用薬を承認申請する考えであることを明らかにした。 一つはbraf阻害剤GSK2118436(dabrafenib)。BREAK-3試験の結果を検討し、承認申請できると判断した。承認されれば2011年8月に米国で承認されたロシュのZelboraf(vemurafenib)に次ぐbraf阻害剤の第二号となる。 もう一つはMEK阻害剤GSK1120212(trametinib)で、この試験も承認申請できる結果になったようだ。 注目されるのは、この二剤の作用が補完的で、共に経口剤であることからコンビ薬を開発する可能性もあることだ。 Zelborafは高い抗腫瘍作用を持つが癌が遺伝子変異を経て抵抗性を獲得してしまうことがある。MAP/ERKパスウェイだけでなくRAS/RAF/MEK/ERKパスウェイも同時にブロックすれば、作用の持続性を高めることができるかもしれない。 このような期待から、GSKはこの二剤の併用第三相試験を開始する予定。 リンク:  2012年第1四半期決算発表資料(pdfファイル) 顎の脂肪を分解する薬の第三相試験が成功 ロサンジェルスのバイオ企業Kythera Biopharmaceuticalsとバイエルが共同開発している頤(おとがい)下脂肪治療薬、ATX-101の欧州第三相試験が二本とも成功した。詳細は学会発表される予定。 ATX-101は体内に存在する食物脂肪分解物質であるデオキシコロール酸ナトリウムを化学合成したもの。臨床試験では頤の脂肪領域に月一回、最大四回に亘って注射したところ、脂肪スケールや患者満足度スケールが偽薬比有意に改善した。 主な有害事象は疼痛、腫脹、しびれ、挫傷、硬化など、注射部位の軽中度、一時的なものが多かった。実用化さ...

海外医薬ニュース週末版 2012年4月22日号

□■――――――――――――――――――――――――――――――        海外医薬ニュース(週末版) 2012年4月23日号     ――――――――――――――――――――――――――――――□■              http://medicineblog.blog32.fc2.com/ (リンク先は殆どが英文です。改行で切れてしまう場合があります) ニュース・ヘッドライン ・C型肝炎治療薬の学会発表 ・CHMPが三種類の新薬に肯定的意見 ・HGSIがGSKの買収オファーを拒否 ・EUとFDAがジレニア/イムセラの警告強化 ・FDAがラジレスの警告強化 新薬開発 C型肝炎治療薬の学会発表 ILC(国際肝臓学会)で、複数のC型慢性肝炎用新薬の臨床第二相試験データが発表されている。テラビック(telaprevir、海外ではIncivek名で販売)やVictrelis(boceprevir)と同じプロテアーゼ阻害剤の新薬や、ポリメラーゼ阻害剤、NS5A阻害剤などだ。 C型肝炎の治療はテラビックやVictrelisを用いる三剤併用療法の登場で飛躍的な進歩を遂げた。今後の開発課題は、三剤併用に不応、不耐の患者向けだ。インターフェロン抜きの三剤、四剤併用療法が活発に探索されている。 一例が、BMSのBMS-790052(daclatasvir、NS5A阻害剤)とギリアッド(NASDAQ:GILD)のGS-7977(NS5Bポリメラーゼ阻害剤)の第二相試験だ。両剤を一日一回、24週間に亘って経口投与したところ、投与終了の4週後の奏効率(SVR4)がI型ウイルス感染者(44人)は100%、2型・3型感染者(同44人)は91%だった。この試験ではribavirinを併用する群も設定されたが、効果は大差なかった。 かっての標準療法であったインターフェロンもribavirinも使わずにこれだけの成果が挙がったのは意義がある。尤も、喜ぶのは未だ早い。症例数が少なく、また、追跡期間も短いからだ。治療が成功したと言うためには、投薬完了後24週間経った後でもウイルスが探知不能でなければならないが、インターフェロンを使わないレジメンは完了後の再燃が懸念される。 リンク: BMSのプレスリリース 但し、再燃に対する懸念は緩和しつつある。24週間後奏効率(SVR24)でも良いデータが出始...

海外医薬ニュース(週末版)2012年4月15日号

ニュース・ヘッドライン イグザレルトがEUで肺塞栓の治療に適応拡大申請 Qnexaの承認審査期間が3ヶ月延長に アルツハイマー病の検査薬が米国で承認 アムジェンがKAI Pharmaceuticalsを買収へ イムセラ服用患者で初のPML症例 FDAとバイエルがヤーズの血栓リスクを警告 5α還元酵素阻害剤と性機能障害 承認申請・承認 イグザレルトがEUで肺塞栓の治療に適応拡大申請 バイエルは経口Xa阻害剤Xarelto(rivaroxaban、和名イグザレルト)を肺塞栓の治療に用いる適応拡大申請をEUで行なった。臨床試験では、当初は低分子量ヘパリン、その後はワーファリンを用いる現在の治療法と比べて、再発予防効果も出血リスクも非劣性だった。 経口抗血栓薬の代表格であるワーファリンは世界合計で100以上の適応症で承認されている由だ。新世代であるXa阻害剤や直接的トロンビン阻害剤も出番が多く、Xareltoはこれまでに関節置換術後の静脈血栓塞栓の予防、深静脈血栓の治療、非弁膜性心房細動患者の脳卒中予防の適応を欧米で獲得、急性冠症候群後の再発予防でも承認審査中だ。 リンク: バイエルのプレスリリース Qnexaの承認審査期間が3ヶ月延長に Qnexa(phentermineとtopiramateの固定用量合剤)を体重管理用薬として米国で承認申請しているヴィーヴァス社(Nasdaq: VVUS)は、FDAが審査期間を3ヶ月延長したと発表した。2月のFDA諮問委員会で22人の委員中20人の支持を受けたが、4月4日に同社がREMS(リスク評価・緩和戦略)を提出したため、承認申請内容の重大な変更と見なされ、審査期限が7月17日に延期された。 REMSは新薬の適正使用を担保するための方策を列記したもので、誤用による副作用被害を防ぐことが目的。Qnexaは二種類の中枢神経系疾患治療薬を異なったタイミングで放出する遅放性持続性放出製剤になっており、体重抑制作用のシナジーを利用することで配合量を抑え、夫々の薬剤の副作用を緩和している。それでも様々な副作用が懸念され、また、肥満が蔓延している米国では多くの患者が服用する可能性があるため、医師と患者がリスクを理解した上で密接に監視することが重要だ。 FDAは新薬の承認審査を10ヶ月(優先審査の場合は6ヶ月)以内に終える必要があるが、期限が迫った...

海外医薬ニュース週末版 2012年4月8日号

ニュース・ヘッドライン 塩野義製薬が創製した抗HIV薬の第三相試験が成功 バイエルのregorafenibはGIST試験も成功 ペリフォシンの第三相試験がフェール apaziquoneの第三相試験はフェール UCBとアムジェンが抗sclerostin抗体で第三相試験を開始 FDA諮問委員会がアステラス製薬のベタニスを支持 アムジェンとアストラゼネカが炎症疾患領域で提携 新薬開発 塩野義製薬が創製した抗HIV薬の第三相試験が成功 塩野義製薬とViiVヘルスケア社は、両社が共同開発しているインテグラーゼ阻害剤、S/GSK1349572(dolutegravir)の最初の第三相試験が成功したことを発表した。抗ウイルス療法を初めて受けるHIV/AIDS患者を組入れて奏効率をIsentress(raltegravir、和名アイセントレス)と比較したもので、両群とも核酸系逆転写阻害剤などを併用した。48週時点の奏効率は88%となり、Isentress群の85%と比較して非劣性だった(95%信頼区間の下限が-2.2%と、非劣性マージンとして設定された-10%を上回った)。 インテグラーゼ阻害剤はHIVウイルスのゲノムが宿主細胞のゲノムに組み入れられる過程を阻害する新しいタイプの抗HIV薬で、MSD(メルク)のIsentressが第一号。有害事象が発生して今回の治験を離脱した患者は両群とも2%に留まっており、忍容性は比較的良い。Dolutegravirはin vitro試験でIsentress抵抗性ウイルスの多くに活性を維持しており、また、服用回数が一日二回ではなく一回なのでピルバーデンが若干改善する。今回の試験の他にも複数の試験が進行中で、承認申請は2013年頃になりそうだ。 ViiVヘルスケアはグラクソ・スミスクラインとファイザーが抗HIV薬と開発品を持ち寄って設立した合弁会社。グラクソは塩野義製薬と広範な分野で開発提携を結んでおり、dolutegravirも元々は二社の共同開発プロジェクトだった。 リンク: 塩野義製薬とViiVヘルスケアのプレスリリース バイエルのregorafenibはGIST試験も成功 バイエルはBAY 73-4506(regorafenib)のGIST(消化管間質腫瘍)試験が成功したと発表した。既に結腸直腸癌試験も成功しており、バイエルは2012年上期...

海外医薬ニュース週末版 2012年4月1日号

ニュース・ヘッドライン 細胞毒搭載型トラスツズマブのフェーズIII試験が成功 IL-17標的薬がフェーズIIbで好成績 Affymax・武田薬品の貧血症治療薬が米国で承認 Chelsea社の起立性低血圧症治療薬は承認されず ヴィーヴァス(田辺三菱製薬)の性的不全治療薬の承認申請が欧州でも受理 FDA諮問委員会:肥満症治療薬は全て、心血管安全性を確認すべき アミリン社が買収のターゲットになっている? 新薬開発 細胞毒搭載型トラスツズマブのフェーズIII試験が成功 ロシュは、T-DM1(trastuzumab emtansine)の乳癌フェーズIII試験が成功したと発表した。年内に欧米で承認申請する見込み。 T-DM1はher2陽性乳癌治療薬Herceptinに用いられている抗her2ヒト化抗体に微小管重合阻害剤DM1を結合したもの。DM1は健康な細胞にも障害を与えてしまうリスクがあるので、抗体と組み合わせることで癌細胞だけに作用させるアイディアだ。 今回のEMILIA試験では、タクサン系の抗癌剤とHerceptinによる治療を既に受けた患者を組入れて、capecitabine(ロシュ/中外のゼローダ)とlapatinib(GSKのタイケルブ)の併用療法とPFS(無増悪生存期間)や全生存期間を比較したところ、PFSが有意に優れていた。データは未公表。ASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表されるのではないか。延命効果は未だ解析に必要なイベント数に到達していないので、分からない。 T-DM1は将来的にはHerceptinとタクサン系抗癌剤の併用療法に取り代わるだろう。程度の差はあれタクサン系抗癌剤も正常な細胞に副作用を与えるリスクがあるからだ。フェーズII試験では、T-DM1群の方が忍容性が良かった。 リンク: ロシュのプレスリリース IL-17標的薬がフェーズIIbで好成績 IL-17や受容体を標的とする抗体医薬のフェーズIIb試験の論文がNew England Journal of Medicine誌に刊行された。二剤とも、中重度の乾癬症の治療で高い奏効率を示した。 一つはイーライリリーの抗IL-17ヒト化抗体、LY2439821(ixekizumab)。四用量のうち、25mg以上を投与した群のPASI75奏効率(12週時点)が77-82%となり、偽薬群の8%を有意に上回っ...