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7月, 2025の投稿を表示しています

第1217回

【ニュース・ヘッドライン】 FDA、光速審査プロジェクトの申込受付を開始  アストラゼネカ、全身性重症筋無力症新薬の第3相が成功  睡眠時無呼吸用コンビ薬、二本目の第3相も成功  miR-124エンハンサーの潰瘍性大腸炎試験が成功  サン、イルミアの乾癬性関節炎試験が成功  ロシュ、抗ST2抗体のCOPD試験は一勝一敗に  EBVの細胞療法を承認申請  JNJ、経口IL-23Rアンタゴニストを尋常性乾癬に承認申請  BMS、ソーティクツを乾癬性関節炎に適応拡大申請  X-ALD治療用PPARガンマ作動剤を欧州で再申請  Replimuneのウイルス療法は審査完了に  CHMP、NPC治療薬などの承認を支持  EMA、エムポックス治療薬の薬効を再検討  デルゴシチニブが米国でも承認  ブーレンレップが欧州でも承認  Sarepta社、結局、DMD遺伝子療法の販売を一時停止  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 FDA、光速審査プロジェクトの申込受付を開始 (2025年7月22日発表) FDAはCommissioner's National Priority Voucher(CNPV:長官の国家的優先バウチャ)制度の申込受付を開始した。国益に関わる重大な革新的新薬について審査期間を1~2ヶ月に短縮するもの。既存の優先審査バウチャと異なり、譲渡不能。初年度はパイロット・フェーズで最大5件に適用する考えだ。 この制度の狙いは、アメリカの若者の3/4が肥満などの理由で軍務適格性を書くことや、日常的に用いられる薬の原材料等の圧倒的多数が中国由来であることなど、安全保障上の脅威になりかねない現状を是正すること。 具体的には、以下の4項目に該当する薬が制度の対象になる(下記プレスリリースには5項目記されているが申込みサイトでは適用を4項目から選択することになっている)。 米国の医療上の危機に対処する アメリカ人に潜在的に革新的な治療法をもたらす 大きな充足されない医療ニーズに応える 購入可能性を向上する(コストを引き下げる) 下記プレスリリースでは、例として、ユニバーサル・インフルエンザ・ワクチン、希少疾患用薬、多くが罹患する慢性疾患の薬などを挙げている。また、...

第1216回

  【ニュース・ヘッドライン】 更年期ホルモン療法が米国で復権?  武田、ナルコレプシー用薬の第3相が成功  アストラゼネカ、アルドステロン合成酵素阻害剤の最初の第3相が成功  BMS、レブロジルの骨髄線維症試験がフェールも適応拡大申請に向けて協議へ  アストラゼネカ、ALアミロイドーシスの第3相がフェール  Corcept社、relacorilantを卵巣癌でも承認申請  Atara社、移植後リンパ増殖性疾患用薬を再承認申請  髄腔内投与版ゾルゲンスマを承認申請  バイエル、低量造影剤をEUで承認申請  FDA諮問委員会、レキサルティのPTSD適応拡大を支持せず  FDA諮問委員会、ブーレンレップの用量に疑念  ロシュ、Columviの適応拡大はやっぱり承認されず  シングリックスのプリフィルド・シリンジ版が承認  ケレンディアが心不全に適応拡大  エレビジスの肝毒性問題が波乱の展開  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 更年期ホルモン療法が米国で復権? (2025年7月17日発表) MedPage Todayの報道によると、Marty Makary FDA長官が招集したパネルが全員一致で閉経期ホルモン療法薬の枠付き警告を削除すべきと結論した。このパネルの性質や影響力がどの程度なのか明らかではなく、同志の集会に過ぎないようにも感じられるが、四半世紀前にWHI(Women's Health Initiative)スタディが途中打ち切りになった時の激震に、揺り返しが起きているようだ。 WHIスタディは女性医療に関する代表的な大規模観察的試験の一つで、更年期障害の治療におけるエストロゲンやエストロゲン・プロゲスチン併用療法の便益を検討したが、心血管疾患や乳癌が増加する懸念が浮上、途中で打ち切られた。代表的な製品であるワイエス(後にファイザーが合併)のPremarinシリーズの売上高は激減することになった。ところが、その後のサブグループ分析や別研究により、必ずしも全ての患者に有害とは限らない可能性が浮上、様々な揺り戻しが来ている。 かといって、今回のパネルで結論が出たかというとそうでもなく、各種報道によると、メンバーには利益相反懸念があり、Makary長官自身もWHIスタ...

第1215回

  【ニュース・ヘッドライン】 EMBARK試験でイクスタンジ追加の延命効果確認  Cogent社、c-KIT阻害剤の承認申請向け試験が成功  大鵬薬品、InqoviをAMLに適応拡大申請  MSD、日本発の抗HIV-1薬を承認申請  JNJ、Caplytaの統合失調症再燃予防データをsNDA  ハンター症候群用薬を承認申請  ウゴービ高量をEUで承認申請  UltragenyxのMPS IIIA遺伝子療法は審査完了  Capricor社のDMD細胞療法も審査完了  ケサンラの用量漸増法が変更  経口カリクレイン阻害剤がやっと承認  テビムブラがEUで鼻咽頭癌に適応拡大  乳児用マラリア治療薬がスイスで承認  PRAC、チクングニア熱ワクチンの高齢者接種停止を解除へ  PRACがクロザピンの検査負担を緩和、バルプロ酸の父性催奇性をさらに検討  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【新薬開発】 EMBARK試験でイクスタンジ追加の延命効果確認 (2025年7月10日発表) ファイザーは、アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤Xtandi(enzalutamide)がEMBARK試験で延命効果を示したと発表した。既に欧米では承認されている用法だが、普及に向け追い風になりそうだ。 この試験は、前立腺癌の根治的全摘/放射線療法を受けた後に、PSA値が9ヶ月で倍増などの生化学的リスク因子が現れたホルモン感受性前立腺癌を対象に、leuprolideと併用する便益などを検討した。5年MFS(無転移生存期間)率が83.5%とleuprolide・偽薬併用群の71.4%を上回り、ハザード・レシオは0.42だった。副次的評価項目のXtandi単剤投与群とleuprolide・偽薬群の解析もハザード・レシオ0.63で成功した。このデータに基づき、米国では23年に、EUでも24年に、単剤・併用共に承認された。 今回、併用群の全生存期間解析がポジティブな結果になり、単剤投与群も上回るトレンドが示されたようだ。数値は未公表。参考までに、23年に治験成績がAUA(米国泌尿器学会)やNew England Journal of Medicineで発表された時に示された全生存期間の中間解析値は、併用群のハザードレシオが...

第1214回

【ニュース・ヘッドライン】 アムジェン、抗FGFR2b抗体の第3相が成功  モデルナ、mRNA型インフルエンザワクチンの予防試験が成功  コセンティクスの巨細胞性動脈炎試験はフェール  MSD、エアウィンのアウトカム試験データを承認申請  JNJ、EUでAkeegaをHRR変異型ホルモン感受性前立腺癌に適応拡大申請  Regeneronの抗BCMAxCD3も承認  中華EGFR阻害剤が承認  抗IFN-gamma抗体がスティル病によるHLH/MASに適応拡大  二種類のADHD治療薬の6歳未満における体重減少リスク  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【新薬開発】 アムジェン、抗FGFR2b抗体の第3相が成功 (2025年6月30日発表) アムジェンはbemarituzumabが第3相試験の中間解析で主目的を達成したと発表した。全生存期間が統計的に有意且つ臨床的に意味のある延長を見せた。 21年にFive Prime Therapeuticsを19億ドルで買収して入手した、FGFR(線維芽細胞増殖因子受容体)2bに結合する抗体。このFORTITUDE-101試験はFGFR2bが過剰発現しher2は陰性の進行胃・食道胃接合部(G/GEJ)癌で一次治療を受ける患者を組入れて、mFOLFOX6レジメンに追加する便益を偽薬追加群と比較した。FGFR2b過剰発現の定義は、セントラルラボにおけるIHC(免疫組織染色)法検査で腫瘍の10%以上で2+または3+。進行G/GEJ癌の16%程度が該当するとのこと。試験薬はmFOLFOX6の投与スケジュールに合わせて2週毎に15mg/kgを投与した(但し、第1サイクルは第8日にも7.5mg/kgを投与)。 データは未公表。類似した内容の第2相FIGHT試験では副次的評価項目である全生存期間のハザードレシオが0.58(メジアンは未達対偽薬追加群12.9ヶ月)、上記のFGFR2b過剰発現の定義に該当するサブグループ96人における事後的解析では0.41(25.4ヶ月対11.1ヶ月)だった。 特徴的な治療時発現有害事象は視力の低下、点状角膜炎、角膜上皮欠損、ドライ・アイなど眼の異常で、発生率だけではなく重症度も偽薬追加群を上回った。貧血、好中球減少症、悪心なども増加した。 ...