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9月, 2024の投稿を表示しています

第1074回

【ニュース・ヘッドライン】 ファイザー、鎌状赤血球症用薬を自主回収  JNJ、国際骨髄腫学会で多くの発表  アッヴィ、パーキンソン病薬の第3相がまた成功  ガザイバのループス腎炎試験が成功  アムジェン、二種類の自己免疫疾患の第3相が成功  第一三共/アストラゼネカの抗体薬物複合体、肺癌に続き乳癌でも延命効果が確認されず  Biohaven、脊髄小脳失調症用薬の長期試験が成功  アベクマの新患多発骨髄腫試験が不人気中止に  MSDも大腸癌のPD-1・LAG-3デュアル・ブロック試験がフェール  FDA諮問委員会、胃癌などにおけるPD-L1要件厳格化を支持  デュピクセントが好酸球性COPDに適応拡大  新規冠動脈トレーサーが承認  画期的作用機序の統合失調症薬が承認  タグリッソが化学放射線療法後の維持療法に適応拡大  またまたNPC用薬が承認  UCB、ビンゼレックスが3疾患に適応拡大 当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 ファイザー、鎌状赤血球症用薬を自主回収 (2024年9月25日発表) ファイザーは、19~22年に米欧で承認された鎌状赤血球症(SCD)治療薬、Oxbryta(voxelotor)の全ロットを自主回収すると発表した。市販後の臨床試験で血管閉塞クリーゼや致死的事象に偏りが見られたため。臨床試験や早期アクセスプログラムにおける投与も中止する。承認審査機関にデータや自主回収計画を連絡済み。EMAのCHMPは9月26日に特別会議で検討し、承認停止を推奨した。FDAも自主回収に関するアラートを発し、安全性を検討中であることを明らかにした。。 22年にGlobal Blood Therapeuticsを企業価値ベース54億ドルで買収して入手した、HbS(鎌状ヘモグロビン)治療薬。ヘモグロビンに可逆的に結合して酸素親和性を増強し重合・鎌状化を阻害、ヘモグロビン値を上昇させる。12歳以上が適応。成人の場合1500mgを一日一回、経口投与する。 上記のレジストリー試験は、2~14歳のSCD患者236人を組入れて脳梗塞予防効果をTCD(経頭蓋ドップラー)フロー・ベロシティ検査によって検討した032試験と、12歳以上の足潰瘍を合併するSCD患者88人を組入れて潰瘍治療効果を...

第1073回

  【ニュース・ヘッドライン】 アセンディス、週一回型軟骨骨無形成症用薬を承認申請へ  ESMO: ニュベクオのmHSPC二剤併用試験が成功  ESMO:カボザンチニブのmCRPC試験で延命効果は確認されず  ESMO:イミフィンジが筋層浸潤膀胱癌の術前術後に有効  ESMO:キイトルーダの第3相試験三本  ESMO:インサイト、抗PD-1抗体が肛門がんに有効  ESMO:taletrectinibを年内に承認申請へ  Vandaのtradipitantはやはり承認されず  CHMP、卵巣癌用抗体薬物複合体などの承認を支持  米国初のニーマン・ピック病C型用薬が承認  フルミストの自己点鼻が承認  サークリサが一次治療に適応拡大  ヤンセンのアミバンタマブが適応拡大  ファセンラもEGPAに適応拡大  ノバルティスのCDK4/6阻害剤が早期乳癌に承認  キイトルーダが悪性胸膜中皮腫に承認  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【新薬開発】 アセンディス、週一回型軟骨骨無形成症用薬を承認申請へ (2024年9月16日発表) デンマークのアセンディス・ファーマ(Nasdaq:ASND)はTransCon CNP(navepegritide)のApproaCH試験で主目的を達成したと発表した。2~11歳の軟骨無形成症患者84人を100mcg/kgを週一回皮下注する群と偽薬群に2対1割付けしてAGV(身長の年率成長ベロシティ)を比較したところ、試験薬群は5.89cm/年、偽薬群は4.41cm/年となり、群間差は1.49cm/年、p<0.0001だった。この年代の人たちの平均成長速度を上回る、キャッチアップ現象が見られたようだ。5歳未満では群間差が1.02cm、5歳以上では1.78cmだった。忍容性は注射箇所反応が0.41/人年の率で発生したがそれほど多くはない。血圧低下作用は見られなかった由。 同社は天然のペプチドの半減期を延長するMPEG(methoxypolyethylene glycol)化技術を開発、これまでに成長ホルモン薬と副腎皮質ホルモン薬を実用化した。軟骨無形成症治療薬はバイオマリンの一日一回皮下注用CNP(C型ナトリウム利尿ペプチド)、Voxzogo(vosoritide)が2...

第1072回

【ニュース・ヘッドライン】 セレブに誤解を招くCMをさせてはいけない  シュンレンカの曝露前予防試験が二本目も成功  デュピクセントの適応拡大試験が二本成功  第二の抗IGF-1R抗体の甲状腺眼症試験が成功  イーライリリー、週一回型インスリンの一型糖尿病試験が成功  抗IL-5抗体が好酸球性喘息症の増悪を抑制  Dato-DXdの全生存解析は承認申請範囲でもフェール  MAPキナーゼ阻害剤の顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー試験がフェール  FDA諮問委員会、Ocalivaはエビデンス不足と判定  FDA諮問委員会、新規ペネム系抗菌剤の適応限定に肯定的  アトピー用抗IL-13抗体が米国でも承認  ジェネンテック、二製品の皮下注用製剤が承認  トレムフィアが潰瘍性大腸炎に承認  アステラスの更年期障害薬、肝障害警告が強化  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【今週の話題】 セレブに誤解を招くCMをさせてはいけない (2024年9月11日公表) FDAは8月29日付でアッヴィに送付したuntitled letterをウェブサイトで公開した。片頭痛治療薬Ubrelvy(ubrogepant)のTVCMの内容を自主的に改善するよう求めるもので、誤解を招く表現や示唆の一例として、片頭痛がクイックに解消するとか、一回の服用で素早く解消とかの文言を指摘している。臨床試験では2時間以内に解消したのは被験者の2割程度に過ぎなかったことと合致しないという訳だ。FDAは2020年にアラガンの広告に同様な指摘を行った由だが、同社を買収したアッヴィには引き継がれなかったのだろうか。 untitled letterは警告状を発出すべき事案には該当しない違反行為について自主的な解消を求めるもの。警告書簡と異なり、是正されなかったら法的措置を取る旨の文言はない。だからといって法的措置を取るつもりがない訳ではなく、そもそも、untitled letterを出さずに法的措置を取ることも可能である。 FDAは最近のuntitled letterを一覧できるページを用意しており、決して珍しくないものではないことが窺えるが、今回取り上げたのは、TVCMでテニスの女王、Serena Williamsが絡んでいるからだ。「一回の服用で素...

第1071回

  【ニュース・ヘッドライン】 原発性胆汁性肝硬変用薬がEUで承認取消寸前に  イーライリリー、週一回型インスリンの第3相成績  31価肺炎球菌ワクチンを第3相に  サノフィ、BTK阻害剤を二次性多発性硬化症に承認申請へ  バイエル、ケレンディアは駆出率低下以外の心不全にも有益  バイエルのXIa阻害剤はパワー不足か  バイオジェン、スピンラザ増量試験が成功  HGF調節剤のアルツハイマー試験がフェール  Axsome社、meloxicam合剤を再承認申請  Travere社のIgA腎症薬が本承認  ノババックスのCOVID-19ワクチンも承認  当面の主なFDA審査期限、諮問委員会  【訂正とお詫び】 今号のイーライリリーの週一回型インスリンに関する記事で、『尚、LY3209590は一型糖尿病の第3相は実施されていないようだ。』と書いてしまいましたが、確認不足による過ちでした。QWINT-5試験の対象は一型糖尿病です。お詫びして訂正・削除いたします。 【今週の話題】 原発性胆汁性肝硬変用薬がEUで承認取消寸前に (2024年9月3日発表) 9月3日、英国のADVANZ PHARMAは、欧州委員会がOcaliva(obeticholic acid)の条件付き承認を取消したと発表、異議申立てなどの手段を取る考えを示した。9月5日、同社は欧州連合一般裁判所(第一審)が承認取消を一時的に差止めたと発表した。少なくとも同裁判所の決定が出るまでは時間を稼げることになる。もし承認取消が認められても司法裁判所に控訴することが可能だろう。 原発性胆汁性肝硬変(PBC)の標準的治療薬であるUDCA(ウルソデオキシコール酸)の類縁体で、ファルネソイドX受容体作動力価が上回る。Intercept PharmaceuticalsがPBC治療薬として開発し、16年に米国でUDCAに不十分応答/不耐患者向けに加速承認、EUで条件付き承認されたが、市販後薬効確認試験がフェール、全被験者でも発症早期のサブグループだけでも十分な臨床的便益が見られなかったため、今年6月にCHMP(医薬品諮問委員会)が承認取消を勧告した。FDAもこのCOBALT試験のデータを審査しており、9月13日の胃腸薬諮問委員会に上程、審査期限は10月15...