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6月, 2022の投稿を表示しています

第1056回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   CHMP、不活化ワクチンの承認とナノ粒子ワクチンの小児適応を支持  その他の領域:   65歳以上は効果が特に高いインフルエンザ・ワクチンを接種すべし  D型肝炎用薬の奏効率が長期投与で更に上昇  抗IL-31ra抗体の結節性痒疹試験が成功  ATTR-CMのアンチセンス薬のP3試験が成功  atalurenのDMD薬効確認試験は微妙な結果に  セリアック病の第3相が頓挫  アステラス、NK3受容体拮抗剤を閉経期障害に承認申請  表皮水疱症の遺伝子療法を承認申請  アッヴィ、経口CGRP受容体拮抗剤を慢性片頭痛にも承認申請  ブレヤンジをEUで二次治療に適応拡大申請  貧血リスクが小さいJAK阻害剤を承認申請  二回接種型炭疽ワクチンの承認申請が受理  CHMP、血友病遺伝子療法などの承認を支持  タフィンラーとメキニストが併用でV600E変異固形癌に承認  15価肺炎球菌ワクチンが幼小児にも承認  【COVID-19関連】 CHMP、不活化ワクチンの承認とナノ粒子ワクチンの小児適応を支持 (2022年6月23日発表) EUの薬品審査機関であるEMAとその医薬品科学的評価委員会であるCHMPは、6品目となるCOVID-19ワクチンの承認とヌバキソビッドの小児適応を支持した。 前者はフランスのValneva(Euronext Paris:VLA)のVLA2001。スパイク蛋白を高密度化した弱毒化全ウイルス・パーティクルをベロ細胞で培養した抗原に、アルミとDynavax社のCpG 1018を添加して免疫原性を増強したもの。エビデンスはSARS-CoV-2のオリジナル株に関する免疫原性をアストラゼネカのVaxzevriaと比較した免疫ブリッジング試験。中和抗体の幾何平均比は1.39で優越、抗体陽転率はどちらも95%以上で非劣性だった。EMAは、先に承認した英国と同様に、18~50歳のみに承認を勧告した。 英国政府やEUと供給契約を結んでいたが、期限までに承認されなかったため、英国は履行義務違反により契約終了、EUも破棄するだろう。 リンク: EMAのプレスリリース Novavax(Nasdaq:NVAX)のN...

第1055回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   パキロビッドの標準リスク患者試験がフェール  6ヶ月児以上の幼小児にもワクチンがEUA  変異株対応ワクチンのローリング申請を開始  その他の領域:   早産予防薬の承認取消は秋以降に  割安な抗PD-L1抗体を申請へ  ヴァンフリタの化学療法併用試験が成功  小児脳腫瘍用薬を来年にも承認申請の期待  抗アミロイド・ベータ抗体のアルツハイマー病家系発症予防試験がフェール  FDA諮問委員会、pimavanserinをアルツハイマー性精神症に支持せず  MC4Rアゴニストがバルデー・ビードル症候群に適応拡大  アルナイラムの3ヶ月毎投与型hATTR用薬が承認  オルミエントが円形脱毛症に承認  カナダがAmylyxのALS用薬を条件付き承認  Clovis、PARP阻害剤の卵巣癌3次治療の承認を返上  【COVID-19関連】 パキロビッドの標準リスク患者試験がフェール (2022年6月14日発表) ファイザーはPaxlovid(nirmatrelvir、ritonavir)の第2/3相EPIC-SR試験の途中解析結果と新規組入れ中止を発表した。主評価項目の治癒率(症状解消が4日以上続いた患者の比率)がフェールし、副次的評価項目の入院・死亡も数値上は良かったがイベント数が少なく統計的に有意ではなかったこと、そして、入院・罹患率が比較的低いオミクロン株の流行が続いていることなどが理由である模様だ。ファイザーは、今回の試験のデータも援用して、重症化リスク因子を持つ軽中等症COVID-19の治療向けに、ワクチン接種歴を問わず、米国で正式な承認申請を行う予定。 PaxlovidはSARS-CoV-2ウイルスの3CLプロテアーゼ阻害剤とその効果が低下するのを遅らせる3A4阻害剤の同梱製品。軽中等症だが重症化リスクを持つCOVID-19感染者を組入れたEPIC-HR試験が成功、21年12月から22年2月にかけて、日米欧で暫定的に承認された。この試験はワクチン接種済みの患者は対象外だったため、重症化リスク因子を持たない患者やワクチン接種済の患者を組入れた今回の試験の首尾が注目されていた。 今回、入院・死亡リスクに関するデータがアップデートされ...

第1054回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   モデルナ、オミクロン対応二価ワクチンの試験成功  微小管阻害剤をEUA申請  FDA諮問委員会、ヌバキソビッドのEUAを支持  その他の領域:   GSK、60歳以上のRSVワクチンを承認申請へ  CD25標的ADCを承認申請へ  Aldeyra社、ドライアイ治療試験が今度は成功  経皮的ピーナツ減感作療法、1-3歳の試験が成功  FGFR異常のある腫瘍の29%が反応  NRG1融合のある腫瘍の34%が反応  エンハーツはher2低発現でも有効  Trodelvyの効果はそれほどでもない  イブランス、またも延命効果が確認されず  Syk阻害剤の自己免疫性溶血性貧血試験がフェール  マイクロバイオーム薬の承認申請に着手  FDA諮問委員会、Bluebirdの遺伝子療法を支持  【COVID-19関連】 モデルナ、オミクロン対応二価ワクチンの試験成功 (2022年6月8日発表) モデルナはSpikevax(elasomeran)の抗原とオミクロン株対応抗原の二価COVID-19ワクチン、mRNA1273.214の第2/3相追加免疫試験が成功したと発表した。50mcg筋注の1ヶ月後時点で、オミクロン株に対する抗体価はSpikevax(50mcg)群を有意に上回り、GMR(幾何平均比)は1.75、97.5%信頼区間は1.49-2.04だった。データを承認審査機関に提出する予定。 日本でも4回目接種が始まったが、重症感染例が大きく減少していることや、感染予防効果の持続性が低いことから、オミクロン対応ワクチンが承認されるまで様子見を勧める医師も多い模様だ。従来ワクチン比1.75倍というのは案外な印象だが、当初の水準が少しでも高ければ効果が漸減しても少しは長持ちすることになる。 リンク: 同社のプレスリリース 微小管阻害剤をEUA申請 (2022年6月7日発表) 米国マイアミのVeru(Nasdaq:VERU)はVERU-111(sabizabulin)を中等症・重症COVID-19入院患者の治療薬としてEUA(非常時使用認可)申請したと発表した。米国や中南米などで実施した、急性呼吸窮迫症候群や死亡のリスクが高い患者に9m...

第1053回

【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19関連:   疫学研究:パキロビッドは65歳以上には免疫の有無を問わず有益  レミケードとオレンシアは中重症SARS-CoV-2に有効  その他の領域:   イムブルビカは未治療MCLのPFSは延ばすことができる  ノボ、週一インスリンの第3相がまた成功  tau凝集阻害剤の第3相が成功(?)  zuranoloneは産後鬱高用量試験も成功  デュピクセントを結節性痒疹に承認申請  BMS、Reblozylの適応拡大申請を撤回  アルギナーゼ1欠乏症用薬の承認申請は受理されず  オプジーボの併用レジメンが未治療食道癌に承認  FDA、Ukoniqの承認を取消  【COVID-19関連】 疫学研究:パキロビッドは65歳以上には免疫の有無を問わず有益 (2022年6月1日発表) イスラエルの国民医療制度の一翼を担い人口の過半を会員としている医療サービス機関、Clalit Health Servicesは、ファイザーのPaxlovid(nirmatrelvir、ritonavir)のオミクロン株感染者に対する効果に関する疫学論文の査読前草稿をResearch Squareで公開した。65歳以上では入院や死亡リスクの低下と関連していたが、40~64歳では有意な差はなかった。65歳以上ではワクチンや感染による免疫歴を持つ人にもリスク低下との関連が見られた。 この研究は今年1~3月にCOVID-19に感染した、Paxlovidが適応になる40歳以上の患者のうち、服用した患者としなかった患者の入院や死亡リスクをCOX回帰分析で比較した。適応となったのは109213人、うち3.6%が一回服用した。階層化因子のうち年齢層(40~64歳と65歳以上)に顕著な交互作用が見られたため、別々に解析することを決めた。 65歳以上(母集団は42819人、服用者は2504人)では服用者の0.6%(14人)がCOVID-19関連で入院した。非服用者は1.9%(762人)で修正ハザードレシオは0.33(95%信頼区間0.19-0.55)となった。副次的評価項目のCOVID-19関連死亡は服用者で2人、非服用者は151人、修正ハザードレシオは0.19(0.05-0.76)。 一方、40~6...