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第992回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:リジェネロンの抗体カクテルは入院死亡を7割削減  COVID-19:VIR/GSKも抗体医薬をEUA申請  COVID-19:アストラゼネカのワクチンの米州試験が成功  COVID-19:EMAもイベルメクチンの使用を推奨せず  BMS、オプジーボと抗LAG-3抗体を併用した第3相黒色腫試験が成功  ノバルティス、放射性医薬品新薬の第3相が成功  ロシュ、テセントリクの肺癌術後地固め試験が成功  tesetaxelが一転して開発中止に  ロシュ、ハンチントン病の第3相を打ち切りへ  武田薬品、デング熱ワクチンをEUに承認申請  BMS、閉塞性肥大性心筋症治療薬を承認申請  ノボ、オゼンピックの用量追加申請がFDAに受理されず  FDA諮問委員会、抗NGF抗体の安全性を懸念  CHMP、PI3K阻害剤などの承認を支持  ベタニス、神経因性排尿筋過活動に適応拡大  グルカゴン新製剤がまた承認  JNJのS1P1調節剤も承認  キイトルーダが食道癌に適応拡大  FDA、シングリックスのレーベルにギラン・バレー症候群の警告を追加  【今週の話題】 COVID-19:リジェネロンの抗体カクテルは入院死亡を7割削減 (2021年3月23日発表) リジェネロン・ファーマシューティカルズ(Nasdaq:REGN)は、REGEN-COV(casirivimabとimdevimabの同梱製品)の第3相試験が成功したと発表した。軽中等症で入院はしていないが重症化リスク因子を持つ患者4567人を偽薬、各剤1200mgずつ、または2400mgずつを一回点滴静注する各群に無作為化割付して、29日COVID-19関連入院・死亡リスクを比較したところ、両用量とも偽薬比有意に優れていた。米国では既にEUA(非常時使用認可)を得ているが、ウイルス抑制効果だけでなく臨床的転帰改善効果も確認されたことから、本承認切替を狙う。欧米以外の地域での承認申請の道も開けた。 1355人を組入れた2400mgずつの群は29日COVID-19関連入院・死亡率が1.3%と偽薬群の4.6%より71%小さかった。736人を組入れた1200mgずつの群は1.0%と、この用量の対照偽薬群の3....

第991回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:一部の抗体医薬は一部の変異株には無効  COVID-19:EMA、アストラゼネカのワクチンを支持  COVID-19:インサイトのJAK阻害剤は二本目もフェール  Clovis、Rubracaの第3相卵巣癌試験が成功  キイトルーダ・レンビマ併用の内膜腫市販後確認試験が成功  リジェネロン、抗PD-1抗体の子宮頚部癌試験が成功  イーライリリー、抗IL-23p19抗体の潰瘍性大腸炎試験が成功  イーライリリー、アルツハイマー試験のデータを発表  MSD、フォン・ヒッペル・リンドウ病の腎臓癌用薬を承認申請  アッヴィ、リンヴォックの適応拡大が遅延  FDA、IL-1トラップを再発性心膜炎に適応拡大  オリタバンシンの新製品が承認  【今週の話題】 COVID-19:一部の抗体医薬は一部の変異株には無効 (2021年3月18日発表) FDAはイーライリリーとリジェネロン・ファーマシューティカルズ(Nasdaq:REGN)の抗SARS-CoV-2抗体を軽中等症COVID-19用薬としてEUA(非常時使用認可)しているが、ファクトシートをアップデートして、各地で流行している変異型に関するシュードウイルス試験の結果を記載した。 EUAを受けているイーライリリーのbamlanivimab(単剤)は、英国型変異(B.1.1.7系統)は感受するが、ニューヨーク型(B.1.525系統やB.1.526系統)のうちE484K変異のあるもの、カリフォルニア型(B.1.427系統やB.1.429系統)、南ア型(B.1.351系統)、そしてブラジル型(B.1.1.248/P.1)は大きく低下するため有効性は期待できないと評価した。この4変異株は感染やワクチン接種により獲得する抗体や抗体医薬をエスケープする可能性のあるスパイク蛋白L452R変異またはE484K変異を持っている。 bamlanivimabとetesevlmabを併用すれば、カリフォルニア型やニューヨーク型は感受する。しかし、南ア変異やブラジル変異には無効と評価した。 臨床試験で投与後にK417NやE484Kのような抵抗性変異が選択された症例もあるようだ。併用より単剤のほうが発生率が高いようだ。 ...

第990回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:JNJのワクチンがEUでも承認  COVID-19:VIR/GSKの抗体が入院・死亡を9割近く抑制  COVID-19:イーライリリーの抗体カクテルが入院・死亡を9割近く抑制  COVID-19:ポリメラーゼ阻害剤のPOC成功  COVID-19:ブラジルの試験で抗アンドロゲンが良績  COVID-19:抗CCR5抗体のサブグループ分析  COVID-19:アクテムラの重症患者試験がフェール  FDA、抗PD-1/PD-L1抗体の加速承認取消の当否について諮問へ  ロシュも抗PD-L1抗体の尿路上皮腫二次治療を承認返上へ  ノバルティス、抗IL-1抗体の肺がん治療試験がフェール  イドルシア、オレキシン受容体アンタゴニストを承認申請  AVEO社のVEGFR拮抗剤、8年を経て遂に承認  FDAがイエスカルタを濾胞性リンパ腫に適応拡大  【今週の話題】 COVID-19:JNJのワクチンがEUでも承認 (2021年3月11日発表) EUはジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを18歳以上のCOVID-19疾患予防に条件付き承認した。米国でも2月にEUA(非常時使用認可)されている。アデノウィルス26型をベクターとしてSARS-CoV-2のスパイク蛋白の遺伝子を接種者の細胞に導入するもので、ワクチン効率(接種の14日後以降、1ヶ月程度の期間の中重度感染症予防効果)は67%だった。地域別の成績は変異株の流行次第で変動し、米国では74%、南アでは52%、ブラジルでは66%だったが、、重症や危機的な感染症だけに限定すると各国7-8割で大差なかった。他社のワクチンは軽症も含めてワクチン効率を算出しているが、JNJの第3相では軽症患者数が中重症と比べてあまりにも少なく、おそらく、報告漏れが相当あるのではないかと思われるので、比較できない。。 有害事象はワクチンに一般的なものが多いが、印象的なのは、最近欧州でオックスフォード大学/アストラゼネカのチンパンジー・アデノウイルスをベクターとするワクチンに関して話題になっている血栓塞栓イベントの発生数が、15例と偽薬群の10例より数値上、多かったこと。1000~2000人に一人程度の発現率になるが、因果関係は不明。 ...

第989回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:ワクチンは変異型にも有効か  COVID-19:EMA、ロシアのワクチンのローリング審査を開始  COVID-19:コルヒチンはCOVID-19入院患者を救命できない  COVID-19:抗体医薬の入院患者試験がまた無益認定  FDA、ALSコミュニティーの批判に回答  イーライリリー、新薬が直接比較試験でノボの競合品に勝つ  イーライリリー、JAK1/2阻害剤の第3相円形脱毛症試験が成功  チャンピックスの活性成分をドライアイに承認申請  MSD、慢性咳嗽治療薬を承認申請  経口パクリタキセルは審査完了に  ロキサデュスタットの米国承認が更に遅延へ  MSD、キイトルーダの小細胞性肺癌適応を返上へ  ロシュ、アクテムラが全身性硬化症の間質性肺疾患に適応拡大  ファイザー、ローブレナが二次治療限定解除  ADHDのメチルフェニデート系配合剤が米国で承認  FDA、ペプチド薬物複合体を承認  FDA、モリブデン補因子欠乏症A型用薬を承認  ジセレカは精巣安全性試験で懸念は浮上しなかったが...  【今週の話題】 COVID-19:ワクチンは変異型にも有効か (2021年3月1日発表) 米国のワクチン接種に関する委員会、ACIPの3月1日の会合で、CDC(疾病予防管理センター)のHeather Scobie(PhD, MPH)がSARS-CoV-2の変異型に対するワクチンの効果について、プレゼンテーションを行った。学術誌に刊行された論文や査読前原稿、プレスリリースなどをまとめたもので、拙稿で以前取り上げたものも多かったが、私にとって初耳だったのは二点。変異型に対する免疫誘導が遅い、あるいは一回接種では足りないことを示唆する研究結果と、アストラゼネカのワクチンの南ア型変異に関するデータだ。 前者はBioNTech/ファイザーのワクチンを接種した人の血清を用いて、変異型と同様な変異を導入した別のウイルスを中和する能力を調べた複数の小規模な研究結果を一つのグラフにまとめたもの。B.1.1.7系統(以下、英国型)やB.1.351系統(以下、南ア型)は第2週でも対照群(D614G変異を持つ在来型のウイルス)ほどは中和されなかった。英国型は第3週には対...

第988回

  【ニュース・ヘッドライン】 COVID-19:JNJの一回接種用ワクチンも諮問委員会通過  COVID-19:リジェネロン、抗体カクテルの本承認を申請へ  COVID-19:CD24FcのEUA申請が遅延  COVID-19:変異型対応ワクチンの開発ガイダンス  抗TSLP抗体が重度喘息症の増悪を半減  ヴィーヴ、抗HIV薬の2ヶ月毎筋注を追加申請  ファイザー、米国でダニ媒介脳炎ワクチンを承認申請  アムジェン、オテズラを軽症乾癬に適応拡大申請  インサイト、ジャカビを慢性GvHDに適応拡大申請  アストラゼネカ、抗PD-L1抗体の膀胱がん適応を返上  CHMP、脊髄筋萎縮症治療薬などの承認を支持  サレプタ、第3の筋ジストロフィー治療薬が加速承認  LibtayoもNSCLC一次治療に適応拡大  【今週の話題】 COVID-19:JNJの一回接種用ワクチンも諮問委員会通過 (2021年2月26日発表) ジョンソン・エンド・ジョンソンは、FDAのワクチン及び生物学的製剤諮問委員会がヤンセン・バイオテックのCOVID-19ワクチンのEUA(非常時使用認可)を全員一致で支持したと発表した。効果はBioNTech/ファイザーやModernaのmRNAワクチンより劣る可能性があるが、一回筋注のみという用法で第3相試験が行われたことと、零下20℃で2年間安定、2~8℃でも3ヶ月間有効と通常の冷凍冷蔵設備で足りること、そして、パンデミック期間中は利益ゼロで販売することが特徴。 エボラ・ウイルス・ワクチンで採用実績のあるアデノウイルス血清型26をベクターとして、SARS-CoV-2ウイルスのスパイク蛋白の遺伝子を接種者の細胞に導入する。アデノウイルスは感染歴を持つ人が少なくないため、抗体に破壊されないように特殊な血清型を用いることが多いが、それでも、通常の型に抗体を持つ患者に対する免疫原性がやや見劣りすることが多い。アストラゼネカのチンパンジー型アデノウイルスを使ったワクチンで、2回目の接種を3ヶ月後に遅らせた方が良いという意見が出た背景も、ヤンセンが二回接種ではなく一回接種を選択したのも、抗アデノウイルス抗体ができるのを警戒したのが一因ではないか? 第3相試験は米国、南アフリカ、中南米の施設で1...

第987回

  【ニュース・ヘッドライン】 アステラス、新作用機序の更年期障害治療薬の第3相が成功  リムパーザの早期乳癌試験が成功  ASCO GU:キイトルーダとレンビマの併用が腎臓がんに良績  ブルーバード、遺伝子療法試験を一時停止  インサイト、JAK1/2阻害剤のクリーム製剤をアトピーに承認申請  抗Nectin-4抗体薬物複合体の適応範囲拡大を申請  BeiGene、米国でBTK阻害剤の適応拡大申請  ノバルティス、エンレストの適応範囲が拡大  【新薬開発】 アステラス、新作用機序の更年期障害治療薬の第3相が成功 (2021年2月19日発表) アステラス製薬は、fezolinetantの第3相更年期血管運動症状(VMS)治療試験が二本とも成功したと発表した。中重度血管運動症状を患う欧米の閉経期女性を偽薬、30mg、45mgの何れかを一日一回経口投与する群に無作為化割付して、第4週時点と第12週時点の中重度VMSの頻度や重症度を比較したところ、全主評価項目で偽薬比有意な差があった。深刻有害事象の発生率は3%未満だった。 当試験は52週間行う予定で、終了後にデータ発表する予定。後期第2相試験では60mgを投与した患者のうち2人で深刻有害事象が発生した(肝臓障害と胆石症)。前者が薬物誘導性であった場合、用量を半分に減らす程度で回避できるとは限らないので、注目される。 fezolinetantは17年にベルギーのOgeda社を買収して入手したNK3受容体拮抗剤。類薬ではMillendo TherapeuticsがアストラゼネカからpavinetantをライセンスしてVMSなどの第2相試験を行ったが一部の被験者で肝機能検査値異常が見られたことなどから17年に開発中止した。一方、バイエルはグラクソ・スミスクラインからスピンアウトした会社のスピンアウトからライセンスしたNK1/3受容体拮抗剤、NT-814/BAY3427080で第3相を開始する予定。 リンク: 同社のプレスリリース(和文) リムパーザの早期乳癌試験が成功 (2021年2月17日発表) アストラゼネカとMSDはLynparza(olaparib、和名リムパーザ)の第3相早期乳癌アジュバント試験の独立データ監視委員会...