【ニュース・ヘッドライン】
- オンデキサは米国で販売中止に
- オーグメンチンがCNPV承認第1号に
- イーライリリー、トリプルGが体重を減らし膝関節痛を緩和
- SABCS:ファイザー、her2阻害剤の適応拡大試験が成功
- SABCS:ロシュ、経口SERDの早期乳癌試験が成功
- ノバルティス、抗BAFF受容体抗体のITP試験が成功
- DMD用抗体医薬の承認申請用試験が成功
- フェンフルラミンのCDKL5欠損症適応拡大試験が成功
- BCMA標的DドメインCAR-Tが承認申請に向け順調な歩み
- Arcus社の抗TIGHT抗体も第3相がフェール
- Rezolute社、高インスリン血症試験がフェール
- オプジーボをcHLの一次治療に承認申請
- テクベイリとダルザレックスの併用が3剤併用に勝つ
- ファイザー、ヒムペブジをインヒビター保有者に適応拡大申請
- FDA、またまた承認遅延が発生
- CHMPがIL-15融合蛋白などの承認を支持
- ニラパリブ配合剤がBRCA2有害変異mCSPCに適応拡大
- Innovia、経口淋病薬が承認
- GSK、淋病薬が適応拡大
- アムジェン、ユプリズナが重症筋無力症に適応拡大
- イタリアンNPOのWiskott-Aldrich症候群遺伝子療法が承認
- 臍帯血由来細胞療法が重度再生不良性貧血に適応拡大
- 当面の主なFDA審査期限、諮問委員会
【今週の話題】
オンデキサは米国で販売中止に
(2025年12月12日発表)
MedPage Todayの報道によると、アストラゼネカはXa阻害剤の解毒薬Andexxa(欧州ではOndexxya、日本はオンデキサ、andexanet alfa)の米国販売を12月22日付で自主的に中止する。血栓に関わる薬は効きすぎても効かなさすぎてもダメで、効果が高く安全な薬は夢の中だけの謳い文句になっているが、Andexxaも例外ではなかった。EUや日本はどうするのだろうか?
18年に米国で、19年にEUで、22年には日本でも、Xa阻害剤などで治療中に事故や病気、手術などで出血し、薬剤の効果をオフセットしなければならない時に用いる薬として承認された。PCC(プロトロンビン複合体濃縮製剤)も用いられているようだが、用法用量が確立し正式に承認されているのはAndexxaだけのようだ。薬効のエビデンスは健常者における抗Xa因子活性の変化。欧米承認時は臨床的便益が確立していなかったため承認が早かったFDAやEMAは加速/条件付き承認に留め、市販後に薬効確認するよう求めた。その時点ではANNEXA-4試験の結果が判明し、止血作用が認められた一方で血栓リスク懸念も浮上していたのだが、承認審査機関は万全なエビデンスとは決めかねたのかもしれない。
市販後薬効確認試験のANNEXA-I試験はXa阻害剤服用後に脳内出血を発症した患者を組入れて止血効果をPCCなどと比較した。血腫の増大を抑制する効果が有意に上回ったが、身体症状を評価するNIHSSは両群大差なく、mRSは数値上悪かった。懸念されるのは、血栓性イベントの発生率が10.3%対5.6%、虚血性脳卒中が6.5%対1.5%、血栓関連死が2.5%対0.9%と、Xa阻害剤解毒が裏目に出た症例が少なくないこと。臨床的便益に関する評価は同点または劣後となってしまっている。
アストラゼネカは市販後試験成績を提出したが、FDAは24年12月に審査完了通知を発出し本承認切替を承認しなかった。
リンク: MedPage Todayの報道
オーグメンチンがCNPV承認第1号に
(2025年12月9日発表)
FDAは、CNPV(委員長の国家的優先バウチャ)対象品目で初めて、Augmentin XR(amoxicillin, clavulanate potassium)を承認したと発表た。指定したのは10月なので、謳い文句通りに1~2ヶ月という光速承認を達成したことになる。但し、何を承認したのかは明記されていない。供給体制を強化するために国内生産を増強するという理由で指定したので、増産設備が承認されたのだろうが、開示内容がこうアバウトだと、バーニー・サンダース連邦議会上院議員とフランク・パロン下院議員がFDA委員長に書簡で問い質したように、仲良しに利益を供与しただけという疑いを招きかねない。
Augmentinはベータ・ラクタマーゼ配合複合ペニシリン。米国で1981年に承認、2002年に一日一回服用のXRが承認された。既にGE化している。当方はGSKが生産するものと勘違いしていたが、FDAは翌12月10日に発表文を加筆し、USAntibioticsであることを明らかにした。
改めて調べてみると、GSKの米国におけるペニシリン系抗生剤の生産拠点であるテネシー州のブリストル工場とAugmentinおよびAmoxil(amoxicillin)の米国権は、2010年にインドのDr. Reddy's Laboratoriesが取得していた。その後、2018年にUAEのNeopharmaが取得したが、輸入品との競合に破れ2020年に生産を中止、チャプター11申請に至った。救世主となったのが医療系人材会社Jackson Healthcareで、21年に事業を買収しUSAntibiotics名で工場を再稼働した。Augmentinはしばしば欠品が発生しており、同社は再三、国内供給体制の強化を訴えてきた。
残る疑問は2点。FDAのプレスリリースは様々な観点から承認審査したと言っているが、何を審査したのだろうか?新たに設備能力の増強/復旧が行われたのだろうか?また、USAntibioticsはCNPVをどう使うのだろうか?優先審査バウチャなどと異なり換金できないので、何かを承認申請しないと無駄になる。
リンク: FDAのプレスリリース
【新薬開発】
イーライリリー、トリプルGが体重を減らし膝関節痛を緩和
(2025年12月11日発表)
イーライリリーはLY3437943(retatrutide)が第3相Triumph-4試験で二つの主評価項目を達成したと発表した。26年には他の第3相の結果も判明する見込みで、承認申請が近づいている。
同社はGLP-1作用剤Trulicity(dulaglutide)やGLP-1・GIP作用剤Mounjaro/Zepbound(tirzepatide)を販売しているが、retatrutideはGLP-1とGIPの受容体に加えてグルカゴンの受容体も作動するため、トリプルGのニックネームを持つ。2~3種類の用量を週一回皮下注する第3相が進行中。今回の試験は、膝変形性関節炎を伴う肥満症/オーバーウェイト445人を偽薬、9mg、12mgに無作為化割付けして68週間投与し、体重や膝関節痛(WOMACで評価)の減少を図った。12mg群の場合は、2mgで開始し4週毎に4mg、6mg、9mg、12mgと漸増した。
同社のプレスリリースは薬自体の効果を示すefficacy estimandベースの解析結果に重点を置いている。体重(ベースライン平均は113kg)は各群2.1%、26.4%、28.7%低下し、WOMAC(同6.0)は40%、76%、74%低下した。米国のレーベルに掲載されるであろうtreatment-regimen estimandベース(投与を止めたりレスキュー・ドラッグにシフトした症例も継続追跡する、医師や患者が重視すべき指標)は体重が各群4.6%、22.9%、23.7%低下、WOMACは35.1%、67.2%、62.6%低下した。
有害事象による治験離脱率は各群4%、12%、18%。やせ過ぎによる中止を含む可能性があるようだ。特徴的な有害事象はジセステジア(皮膚のヒリヒリ感など)で発生率は各群0.7%、8.8%、20.9%だった。安全性と薬効のバランスを考えると、9mgで十分のように感じられる。Zepboundと比べた上乗せ効果は3剤÷2剤=1.5倍には見えないので、忍容性悪化とのバランスは重要だ。
リンク: 同社のプレスリリース
SABCS:ファイザー、her2阻害剤の適応拡大試験が成功
(2025年12月10日発表)
ファイザーは10月にTukysa(tucatinib)の第3相HER2CLIMB-05試験がポジティブな結果になったと発表したが、詳細をSABCS(サン・アントニオ乳癌シンポジウム)で発表した。her2陽性転移性乳癌の転移後一次治療としてtrastuzumab、pertuzumab、及びタクサン系抗癌剤による導入療法を受け疾病安定化以上の成果を得た患者約650人を組入れて、偽薬またはTukysaを併用する維持療法にTukysaを追加する便益を検討したところ、PFS(無進行生存期間、治験医評価)のハザード・レシオが0.641、メジアン値は各群16.3ヶ月と24.9ヶ月と、統計的に有意且つ臨床的に意味のある改善を果たした。
副次的評価項目の全生存期間は未成熟で有意水準には達していないが、ハザード・レシオ0.539と点推定値は良好だ。適応拡大申請に向かう可能性もあるのではないか。
23年に買収したSeagenが18年にOncothyreon社を買収して入手していた、her2チロシン・キナーゼ阻害剤。her2標的薬による治療歴を持つher2陽性切除不能/転移乳癌用薬として20年に米国で承認、21年にはEUでも2剤以上のher2標的薬歴を持つ患者に限定で承認された。日本でも今年3月に化学療法歴のあるher2陽性切除不能/再発乳がんに承認申請された。
リンク: 同社のプレスリリース
SABCS:ロシュ、経口SERDの早期乳癌試験が成功
(2025年12月10日発表)
ロシュは11月にRG6171(giredestrant)が第3相lidERA Breast Cancer試験の中間解析で主目的を達成したと発表したが、詳細をSABCSで発表した。この日本も参加した試験は、ステージIからIIIまでの早期乳癌の切除術を受けたER陽性、her2陰性、そして中高リスク患者4100人以上を組入れて、30mgを一日一回、5年間投与する便益を医師が選んだ内分泌療法群と比較した。主評価項目のIDFS(侵襲性疾患なしで生存、乳房以外の二次性原発性癌はカウントしない)のハザード・レシオは0.70、p=0.0014だった。3年IDFS率は92.4%対89.6%でそれほどでもないが実薬対照試験なのでこの程度でもポジティブに受け止めるべきなのだろう。
この経口SERD(選択的エストロゲン受容体零落剤)は局所進行/転移乳癌のevERA試験が成功、ロシュは患者にいち早く届けるべく当局に提示する予定と9月に発表している。
リンク: 同社のプレスリリース
ノバルティス、抗BAFF受容体抗体のITP試験が成功
(2025年12月9日発表)
ノバルティスはVAY736(ianalumab)が第3相VAYHIT2試験で主目的を達成したと発表した。New Journal of Medicine誌にも論文刊行された。もう一本の結果を待って、27年頃に承認申請する考え。
BAFF(B-cell activating factor)受容体をブロックする抗体医薬。B細胞の機能やサバイバルを妨げる。MorphoSysとの共同研究の成果。様々な自己免疫性疾患で臨床開発されているが、最初にシェーグレン疾患を対象とした第3相試験2本が成功、26年上期に承認申請する予定。
今回の日本も参加した試験は、ステロイドによる治療に十分応答しなかった原発性免疫性血小板減少性紫斑症(ITP)患者152人を組入れて、同社のトロンボポエチン受容体作動剤Promacta(eltrombopag)と併用で、偽薬、3mg/kg、または9mg/kgを一ヶ月おきに4回静注する効果を比較した。主評価項目のtime to treatment failure(レスキュー治療が必要になるまでの期間)は、低用量群が偽薬比ハザード・レシオ0.58(p=0.023)、高用量群は0.55(p=0.021)、各群のメジアン値は4.7ヶ月、推定不能、13.0ヶ月だった。副次的評価項目のうち、血小板数持続的回復奏効率は各群39%、57%(偽薬比p=0.035)、62%(同0.023)。これらは片側p値なので、0.035はフェールとなる。NEJM論文抄録では数値が半分くらいなので、両側検定なのだろう。2用量を検定しているが、抄録やプレスリリースには多重性調整方法は記されていない。
有害事象は好中球減少症など。深刻有害事象の発生率は各群4%、6%、16%だった。
もう一本のVAYHIT1試験は一次治療においてコルチコステロイドと併用する便益を検討している。
8月にサノフィのBTK阻害剤Wayrilz(rilzabrutinib)が米国で他剤難治のITP要約として承認された。第3相LUNA3試験で持続的血小板反応率が23%と偽薬群の0%を大きく上回った。偽薬群の数値がかなり異なるが、こちらの試験は脾臓摘出を含むメジアン4治療歴を持つ難治性の患者が対象なので、成果が上がり難いのだろう。
リンク: ノバルティスのプレスリリース
リンク: Cukerらの治験論文抄録(NEJM)
DMD用抗体医薬の承認申請用試験が成功
(2025年12月8日発表)
米国マサチューセッツ州のDyne Therapeutics(Nasdaq:DYN)はDYNE-251(zeleciment rostudirsen)が第1/2デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)試験の承認申請用コフォートで ジストロゲン量や運動機能、呼吸機能を改善したと発表した。26年第2四半期に加速承認申請する考え。
DYNE-251は筋細胞で高発現するTfR1(transferrin receptor 1)に結合する抗体フラグメントにPMO(フォスフォロジアミデート・モルフォリノ・オリゴマー)を結合して特異性を向上したもの。米国でブレークスルー・セラピー指定、ファースト・トラック指定、希少小児疾患用薬指定され、米欧日でエクソン51スキップDMDに希少疾患用薬指定されている。
今回の解析は、4~16歳のエクソン51スキップ薬に応答する歩行可能/不能なDMD患者32人を20mg/kg群と偽薬群に3対1割付けして4週毎投与し、第6月のジストロフィン発現を比較した(ウエスタン・ブロット法)。主評価項目である筋組成修正後の数値がベースライン比で正常値の5.46%分、改善し、修正前でも2.87%分改善した。因みに、承認薬であるSarepta Therapeutics(Nasdaq:SRPT)のExondys 51(eteplirsen)の試験では0.3%分の改善に留まった。
運動機能指標であるtime to riseや10メートル歩行走行テストもp<0.05だった。但し、もともと検出力不足であり、また、解析対象が試験薬群は21人、偽薬群は他のコフォートの被験者と合わせて18人と、評価対象が主評価項目と異なる。FVC%予測値は試験薬群の15人では維持されたが偽薬群20人では低下した。
現在のFDAは予測可能性が低下しており、Sareptaや日本新薬の薬と同じ評価項目を達成しても承認されるとは限らないのが要注意。
リンク: 同社のプレスリリース
フェンフルラミンのCDKL5欠損症適応拡大試験が成功
(2025年12月8日発表)
UCBは6月にfenfluramineが第3相GEMZ試験で主目的を達成し、できるだけ早く適応拡大申請したいと発表した。半年後、AES(米国癲癇学会)でデータ発表し、できるだけ早く適応拡大申請する考えを繰り返した。
Fintepla名でドラベ症候群やレノックス・ガストー症候群に承認されているセロトニン作用剤。今回の試験は、CDKL5(サイクリン依存性キナーゼ様5)の欠損により発達障害を齎す、新生児4~6万人に一人の希少疾患における便益を検討するために、日本を含むグローバルな施設で1~35歳で癲癇発作を上手く管理できていない患者86人を偽薬群と試験薬群に無作為化割付けして追加投与し、28日当たりCMSF(カウント可能な運動発作の頻度)を比較したところ、ベースライン比で各群2.8%減と47.6%減となり、有意な差があった。
安全性は過去の試験と同様。心臓弁膜症や肺動脈工血症は報告されなかった。(フェンフルラミンは高量をphentermineと併用で不満症の治療に当てるフェン・フェン法が米国で流行したが心臓弁膜症や肺動脈高血圧症のリスクが表面化し1997年にリコールされた。数百億ドル規模の損害賠償訴訟となり、メーカーのAmerican Home ProductsはWyethに社名変更後、ファイザーに買収された。)
リンク: UCBのプレスリリース
BCMA標的DドメインCAR-Tが承認申請に向け順調な歩み
(2025年12月6日発表)
Arcellx(Nasdaq:ACLX)がギリアド・サイエンシズ傘下のKiteと共同開発しているBCMA標的DドメインCAR-T(キメラ抗原受容体-T細胞療法)の第2相iMMagine-1試験の中間解析が今年もASH(米国血液学会)で発表された。3種類の代表的な抗癌剤による治療歴を持ち最終治療難治性の多発骨髄腫を組入れた単群試験で、ORR(全般的奏効率)は117人中96%、IMWG基準による厳格完全反応/完全反応率は74%だった。MRD(最小残存病変)が評価された96人中95%が陰性(閾値:1/100000セル)だった。
通常のCAR-Tは標的に結合する抗体可変領域を用いるのに対して、同社は免疫原性が低い8000Daの合成タンパク、D-Domainを用いており、結合後に解離するため免疫毒性を示しにくいことに期待している。本試験では遅延性神経毒性(パーキンソン症状、脳神経麻痺、ギラン・バレー症候群など)は見られなかった由。同社は26年の上市を狙っているため、来年前半には承認申請すると見込まれる。
リンク: 同社のプレスリリース
Arcus社の抗TIGHT抗体も第3相がフェール
(2025年12月12日発表)
Arcus Biosciences(NYSE:RCUS)はギリアド・サイエンシズと共同開発している抗TIGHT抗体、AB154(domvanalimab)の第3相胃腸食道癌試験が中間解析で無益認定され中止すると発表した。今後は他のパイプラインに注力する。抗TIGHT抗体は抗PD-(L)1抗体とシナジーの見込める大型薬候補として期待を集めたが、各社の開発品が続々、行き詰っている。
同社は中国のWuXi Biologics(薬明生物技術)が創製し中国のGloriaBio(誉衡生物)がライセンス開発している抗PD-1抗体zimberelimabの中国外の市場における権利をライセンスし、domvanalimab併用試験を進めてきた。今回のSTAR-221試験は局所進行、切除不能、転移性の胃・食道・胃食道接合部の腫瘍を対象に、FOLFOX/CAPOXレジメンにこの2剤を追加する便益をnivolumabを追加する群と比較した。主評価項目は全生存期間。非小細胞性肺癌の第3相試験も進行中。
リンク: 同社のプレスリリース
Rezolute社、高インスリン血症試験がフェール
(2025年12月11日発表)
米国カリフォルニア州の医薬品開発会社、Rezolute(Nasdaq:RZLT)はRZ358(ersodetug)の第3相試験がフェールした。インスリン受容体にアロステリックに結合して過剰作動を抑制するフル・ヒト抗体で、先天性や腫瘍による高インスリン血症の治療薬として第3相入りした。今回のsunRIZE試験は、標準療法(インスリン分泌抑制剤diazoxideやソマトスタチン類縁体など)でも低血糖が続く生後3ヶ月以上45歳以下の先天性高インスリン血症患者63人を組入れて、偽薬、5mg/kg、または10mg/kgを追加投与する便益を検討した。当初3回は2週毎、その後は4週毎投与したところ、最大用量群は週次低血糖イベント数が45%減少したが、偽薬群も40%低下した。副次的評価項目である連続グルコース・モニターによる時間加重評価も25%減と5%増でフェールした。有害事象は多毛症など。試験薬群は2名が深刻過敏反応により離脱した。
後期第2相では低血糖イベントが用量により最大7割減少したので、意外な結果。株価は暴落した。
リンク: 同社のプレスリリース
【承認申請】
オプジーボをcHLの一次治療に承認申請
(2025年12月11日発表)
ブリストル マイヤーズ スクイブは米国でOpdivo(nivolumab)を12歳以上の未治療ステージIII/IV古典的ホジキン型リンパ腫(cHL)に適応拡大申請し受理されたと発表した。優先審査を受け、審査期限は26年4月8日。23年のASCO(米国臨床腫瘍学会)での発表によると、研究者主導試験であるSWOG S1826試験で、doxorubicin、vinblastine、dacarbazineの3剤併用に追加する便益をファイザーの抗CD30抗体薬物複合体Adcetris(brentuximab vedotin)の追加と比較したところ、PFS(無進行生存期間)のハザード・レシオが0.48、片側p=0.0005だった。申請まで間が開いたが、死亡率のデータが今一つだったので、成熟またはそれに近づくまで待ったのかもしれない。。
リンク: BMSのプレスリリース
テクベイリとダルザレックスの併用が3剤併用に勝つ
(2025年12月9日発表)
ジョンソン エンド ジョンソンは、皮下注用抗BCMA・CD3二重特異性抗体Tecvayli(teclistamab-cqyv)と皮下注用抗CD38抗体Darzalex Faspro(daratumumab, hyaluronidase-fihj)の併用を再発/難治多発骨髄腫の2~4次治療としてテストした第3相MajesTEC-3試験で主目的を達成したと10月に公表したが、データをASH(米国血液学会)とNew England Journal of Medicine誌で発表するとともに、米国で適応拡大申請したことを明らかにした。
この試験の対照群はpomalidomideまたはbortezomibをdexamethasone及びDarzalex Fasproと併用した。主評価項目のPFS(無進行生存期間)はハザード・レシオ0.17、副次的評価項目である全生存期間も同0.46と、大きな差をつけた。深刻有害事象の発生率は71%(対照群は62%)、致死的治療時発現有害事象の発生率は7.1%(同5.9%)だった。
Tecvayliは米欧で多発骨髄腫4次治療のモノセラピーとして承認、日本でも標準的治療が困難な多発骨髄腫に承認されている。
リンク: JNJのプレスリリース
ファイザー、ヒムペブジをインヒビター保有者に適応拡大申請
(2025年12月6日発表)
ファイザーは6月にHympavzi(marstacimab-hncq)が第3相BASIS試験のインヒビターを保有するA/B型血友病を組入れたコフォートで出血を93%抑制したことを明らかにしたが、ASH(米国血液学会)で学会発表すると共に、欧米で適応拡大申請したことを明らかにした。時期は明らかではないが、12月にFDAが申請受理、標準審査と仮定すると、審査結果は26年10月となる。
TFPI(tissue factor pathway inhibitor)を標的とする抗体医薬。24年に米欧日でインヒビターを持たない12歳以上のA型またはB型の血友病で、出血リスクが高くルーチン予防的投与が必要な患者向けに承認された。
リンク: 同社のプレスリリース
【承認審査・委員会】
FDA、またまた承認遅延が発生
(2025年12月8日発表)
Agios Pharmaceuticals(Nasdaq:AGIO)は米国でPyrukynd(mitapivat)を成人のアルファ/ベータ・サラセミアに適応拡大申請し、12月7日に審査期限が到来したが、連絡はなかったと発表した。審査期間中に肝臓障害リスクに関するREMS(リスク評価緩和戦略)を追加提出したため審査期間が3ヶ月延長されたが、その後は薬効・安全性データの追加提出はしていない由であり、純粋な回答遅延のようだ。
Prescription Drug User Fee法はカテゴリー毎に承認申請の90%以上について審査期限内に回答するよう求めている。逆に言えば1割足らずなら遅延してもよいし、過去にはそれ以上であったこともあるので、珍しいことではない。それでも、またまたと書かなければならないのは、現体制下で承認審査の帰結が波乱万丈だからだ。
欧州では10月にCHMP(医薬品科学的評価委員会)が肯定的意見を出している。
リンク: 同社のプレスリリース
CHMPがIL-15融合蛋白などの承認を支持
(2025年12月12日発表)
EUの薬品審査機関であるEMAの医薬品科学的評価委員会、CHMPは、以下の新薬などの承認に肯定的意見を纏めた。順調なら2~3ヶ月以内にEU全域で承認されることになる。
リンク: EMAのプレスリリース
ImmunityBio(Nasdaq:IBRX)のAnktiva(nogapendekin alfa inbakicept)はIL-15の変異体をIL-15受容体の一部や免疫グロブリンの一部と融合したもの。成人のBCG不応/再発高リスクNMIBC(筋層非浸潤性膀胱癌)に用いる。エビデンスは単群試験の反応率で、長期追跡データを提出し審査を受ける条件付き承認が支持された。米国では24年4月に承認。
リンク: EMAのプレスリリース
SFL PharmaceuticalsのAumseqa(aumolertinib)は不可逆的EGFRチロシン・キナーゼ阻害剤。成人のEGFR変異のある進行非小細胞性肺癌に用いる。Ex19欠損やL858R置換の場合は一次治療と明記されているが、T790Mは限定なしと文言が一部異なっている。活性成分はHansoh Pharma(翰森製薬集団、3692.HK)が2020年に中国で承認を取得した。2020年にEQRxが中国外の権利を取得したが、FDAが中国だけで実施された試験の信憑性を厳しく見るようになり、経営が行き詰った。SFLはHansohの子会社とする報道もあり、開発を継承したのかもしれない。
リンク: EMAのプレスリリース
GSKのExdensur(depemokimab)は抗IL-5抗体。Fc領域を改変し血漿半減期を延長、半年に一回の皮下注で足りるようにした。12歳以上の、高量吸入コルチコステロイドを含む複数の管理薬を用いても管理不十分な好酸球性喘息症に追加、または、成人の管理不十分な鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に用いる。日本では11月に第二部会通過、米国の審査期限は今月16日。
リンク: EMAのプレスリリース
Cytokinetics(Nasdaq: CYTK)のMyqorzo(aficamten)は心ミオシン阻害剤。成人の症候性閉塞性肥大性心筋症に用いる。心臓の収縮性を抑制し、左室流出路閉塞を緩和する。有害事象は眩暈やLVEF低下、頻脈、高血圧など。米国は審査期限が12月26日に延期された。日本はバイエルがライセンス。
リンク: EMAのプレスリリース
モデルナのmNEXSPIKEはmRNA型COVID-19ワクチン。同社のSpikevaxはウイルスのスパイク蛋白の遺伝子を配合し冷凍保存が必要だが、mNEXSPIKEはスパイク蛋白の一部の遺伝子だけで有効成分量が5分の1と少なく、クリニックでは冷蔵保存が可能。第3相Spikevax対照試験で予防効果が非劣性であることを確認、米国では5月に承認、日本でも承認審査中。
リンク: EMAのプレスリリース
一方、否定的意見となったのはAnavex Life Sciences(Nasdaq:AVXL)のANAVEX2-73(blarcamesine)。経口sigma-1受容体アゴニストで早期アルツハイマー病薬として承認申請されたが、第3相試験でADAS-cog13やADCS-ADLの改善が見られず、会社側はSIGMA1遺伝子に変異の無いサブグループだけでも承認を望んだが、このグループでも十分な薬効は見られなかったようだ。nitrosmaine生成リスクも十分に排除されていない(検討不十分)。
リンク: EMAのプレスリリース
適応拡大で肯定的意見となったのは、
- SOBIのAspaveli(pegcetacoplan)・・・12歳以上のC3腎症と原発性免疫複合体膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)。禁忌や不耐でない限りRAS阻害剤と併用する。臨床試験で蛋白尿やeGFRが改善した。米国ではライセンス元のApellis Pharmaceuticals(Nasdaq:APLS)が7月に適応拡大。
- MylanのDovprela(pretomanid)・・・成人のrifampicin抵抗性結核菌による肺結核にbedaquiline、linezolid、及びmoxifloxacinと併用。
- バイエルのEylea(aflibercept)・・・網膜中心静脈閉塞症(CRVO)、網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)、半側網膜静脈閉塞症を含む網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫。対象は114.3mg/mL液、すなわち、米国の製品名ではEylea HD。
- GSKのNucala(mepolizumab)・・・成人の管理不良好酸球性COPDの維持療法として吸入コルチコステロイド、長期作用性ベータ2アゴニスト、長期作用性ムスカリン受容体拮抗剤と併用。4週毎皮下注。
- アムジェンのUplizna(inebilizumab)・・・成人の抗AChR抗体又は抗MuSK抗体を持つ重症筋無力症。米国で承認されたところ(下記)。
- MSDのWinrevair(和名エアウィン、sotatercept)・・・成人の肺動脈高血圧症のうち、既承認のWHO機能クラスIIとIIIに加えて、IVも適応とし、運動能力改善という効能を除外(限定を止める趣旨か)。同IIIとIVの患者を組入れたZENITH試験で運動能力だけでなくこの機能クラスや増悪による入院リスクというハードな評価項目も改善した。米国では10月に限定解除。
添付文書の記述の一部変更が支持されたのはファイザーの抗真菌薬Vfend(voriconazole)。ある種の薬剤に過敏反応する患者は本剤にもリスクがあるため禁忌となるが、例示にeplerenoneとvoclosporinを追加するもの。
リンク: EMAのプレスリリース
適応拡大承認に否定的意見となったのは、Vanda Phaarmaceuticals(Nasdaq: VNDA)のHetlioz(tasimelteon)。3~15歳のスミス・マギニス症候群における夜間の睡眠障害という適応効能について、臨床試験のデザインや実施状況、解析手法に疑問を呈した。米国でも一度はrefuse to file(申請却下)となったがその9ヶ月後に承認された。
リンク: EMAのプレスリリース
申請撤回はカナダのOctane Medical Groupのグループ企業であるTissue Engineering Technologies AGが申請したJelrix(autologous cartilage-derived articular chondrocytes, in-vitro expanded)。症候性膝軟骨欠損の治療法で、患者自身から採取した軟骨細胞を培養したもの。7月にCHMPが臨床試験のデザインや生産管理に疑問を呈し、否定的意見を出していた。
リンク: EMAのプレスリリース
【承認】
発作性上室性頻拍の吸入用薬が承認
(2025年12月12日発表)
カナダのMilestone Pharmaceuticals(Nasdaq:MIST)はFDAがCardamyst(etripamil)をPVST(発作性上室性頻拍)治療薬として承認したと発表した。短期作用性カルシウム・チャネル・ブロッカーで、発症時に自己判断で点鼻噴霧する。臨床試験で洞調律までのメジアン時間が17分と偽薬群の54分を大きく下回った。26年第1四半期に上市予定。
23年に承認申請したが第3相の治験記録に不備があった模様で受理されず、24年に修正して申請したものの今年3月に審査完了となった。承認申請後にnitrosamine生成に関する基準が変わり追加情報の提出が必要になったことや出荷前検査施設のオーナー変更に伴う査察が必要になったため。手間取ったが最初のゴールに到達、次は心房細動適応拡大試験を実施する考え。
リンク: FDAのプレスリリース
ニラパリブ配合剤がBRCA2有害変異mCSPCに適応拡大
(2025年12月12日発表)
FDAはジョンソン エンド ジョンソン・グループのJanssen BiotechのAkeega(niraparib、abiraterone acetate)をBRCA2有害変異のある(疑い例も含む)成人のmCSPC(転移去勢感受性前立腺癌)に用いる適応拡大を承認した。prednisoneと併用する便益をabiraterone acetateとprednisoneだけのレジメンと比較した第3相AMPLITUDE試験のサブグループ323人に対する探索的解析で、PFS(無進行生存期間、治験医評価)のハザード・レシオが0.46、メジアン値は未達、対照群は26ヶ月だった。本試験はBRCA1/2変異以外にも様々な生殖細胞系/体細胞系相同組換不全を持つ患者を組入れたが、BRCA2変異以外の373人ではハザード・レシオ0.88で有意差がなかった。
昔と比べて、サブグループ分析に基づき承認される事例が増えたが、おそらく、臨床試験のデザイン自体が洗練されて、分子プロファイリングの事前プロトコル、実施、解析がきちんと行われるようになったのだろう。
niraparibはTesaroがMSDからライセンスして開発したPARP阻害剤。Tesaroは19年にGSKに買収されたが、その3年前にJanssen Biotechに前立腺癌領域の開発販売権を供与していた。日本市場は対象外で1年後に武田薬品が全領域でライセンスしたが、今回の用途・用法は開発されているのだろうか?
リンク: FDAのプレスリリース
Innovia、経口淋病薬が承認
(2025年12月12日発表)
Innoviva(Nasdaq:INVA)の子会社であるInnovia Speciality Therapeuticsは、FDAがNuzolvence(zoliflodacin)を12歳以上、体重35kg以上の非複雑性尿性器淋病の治療薬として承認したと発表した。標準的第1選択療法が禁忌、不耐、あるいは患者拒否の場合に適応になる。経口懸濁液を一回投与する。薬剤耐性感染症の新薬を開発する、日本政府も資金拠出しているスイスの非営利法人、Global Antibiotic Research & Development Partnershipが主導した第3相試験で、azithromycinとceftriaxoneを併用する群と比較して、微生物学的治癒率が非劣性だった。
アストラゼネカの感染症パイプラインを継承してスピンアウトしたEntasis Therapeuticsを22年に買収して入手したもの。
リンク: 同社のプレスリリース
GSK、経口淋病薬が適応拡大
(2025年12月11日発表)
GSKはナイセリア淋病治療薬Blujepa(gepotidacin)の適応拡大がFDAに承認されたと発表した。今年3月に12歳体重40kg以上の小児と成人の女性の感受細菌による非複雑性尿路感染症の経口治療薬として承認されたところだが、12歳45kg以上の感受淋菌による非複雑性尿性器淋病(但し、標準療法が禁忌、不耐、拒否の場合)が追加された。第3相EAGLE-1試験で微生物学的奏効率が対照群(ceftriaxoneとazithromycin)比で非劣性だった。
リンク: 同社のプレスリリース
アムジェン、ユプリズナが重症筋無力症に適応拡大
(2025年12月11日発表)
アムジェンは、FDAがUplizna(inebilizumab-cdon)を成人のAChR陽性またはMuSK陽性の重症筋無力症に用いることを承認したと発表した。第3相MINT試験で300mgを最初は2週おいて2回、その後は半年毎に点滴静注したところ、第26週MG-ADLが偽薬比1.9点低下した。この試験は多くがAChE阻害剤などを開始前から継続使用した。ステロイド治療を受けていた患者は24週までに5mg/日まで漸減するプロトコルになっており、これが可能な点も便益になりうる。
Upliznaは抗CD19 afucosylated抗体。抗AQP4抗体陽性視神経脊髄炎スペクトラム障害やIgG4関連疾患の治療にも承認されている。
リンク: アムジェンのプレスリリース
イタリアンNPOのWiskott-Aldrich症候群遺伝子療法が承認
(2025年12月9日発表)
FDAはFondazione Telethon ETSのWaskyra(etuvetidigene autotemcel)をWiskott-Aldrich症候群の治療薬として承認した。6ヶ月児以上でWAS遺伝子変異を持ち、造血幹細胞移植が適切だがHLA適合近親ドナーが見つからない場合に適応になる。臨床試験で重度感染症や中重度出血が治療前より大きく減少した。有害事象は感染症や熱性好中球減少症などの骨髄抑制関連イベント、ラッシュや過敏反応、肝障害など。
この疾患は出生男児25万人に一人の超希少疾患。免疫細胞や血球細胞におけるWAS遺伝子の異常により感染症や出血を罹患しやすい。造血幹細胞移植で治癒する可能性があるが、ドナーが見つかるとは限らない。Waskyraは患者から採取したCD34陽性幹細胞/造血細胞にレンチウイルスを用いてヒトWASのcDNAを導入し、培養して患者に戻すもの。
この団体はイタリアで様々な社会活動を行っているTelethonグループの希少疾患研究財団。非営利法人の薬が米国で承認されたのは初めて。FDAは小児希少疾患優先審査バウチャを供与した。
リンク: FDAのプレスリリース
臍帯血由来細胞療法が重度再生不良性貧血に適応拡大
(2025年12月8日発表)
FDAはGamida Cell社のOmisirge(omidubicel-onlv)を6歳以上のSAA(重度再生不良性貧血)に用いることを承認した。RIC(骨髄非破壊的前処置)を受け、適合ドナーが見つからない患者が適応になる。14人に投与した試験で12人が好中球数の安定的回復を達成、施行のメジアン11~12日後には好中球数が回復し赤血球輸血や血小板輸血に依存しなくなった。
臍帯血由来の細胞療法。通常の臍帯血輸血は十分な量を確保するのが困難で好中球生着に時間がかかり、感染症のリスクを負うことが弱点。同社はニコチンアミドを用いて機能や培養量を増強する技術を応用してOmisirgeを開発、23年に米国で血液癌の臍帯血移植用薬として承認を取得した。イスラエル起源の企業だが、24年にHighbridge Capital Managementの完全子会社となり、25年には英国のAyrmid Ltd.の子会社になった。
リンク: FDAのプレスリリース
【当面の主なFDA審査期限、諮問委員会】
| PDUFA | |
|---|---|
| 25/12推 | ノボ ノルディスクのSogroya(somapacitan、低出生体重児等に適応拡大) |
| 25/12/7 | Agios PharmaceuticalsのPyrukynd(mitapivat、サラセミア)・・・回答遅延 |
| 25/12/12 | LIB TherapeuticsのLIB003(lerodalcibep、高脂血症) |
| 25/12/16 | GSKのGSK3511294(depemokimab、好酸球性喘息症と慢性副鼻腔炎) |
| 26/12/16 | Aldeyra TherapeuticsのADX 102(reproxalap、ドライアイ) |
| 25/12/22 | ロシュのLunsumio(mosunetuzumab皮下注用、濾胞性リンパ腫3次治療) |
| 25/12/26 | OmerosのOMS721(narsoplimab、HSCT関連血栓性微小血管症) |
| 25/12/26 | CytokineticsのCK-3773274(aficamten、閉塞性肥大性心筋症) |
| 25/12/28 | サノフィのSAR442168(tolebrutinib、非再発性二次性多発硬化症) |
| 25/12/30 | Concert TherapeuticsのCORT-125134(relacorilant、クッシング症候群) |
| 25/12/30 | Vanda Pharmaceuticalsのtradipitant(乗り物酔い) |
| 25/12/31 | Outlook TherapeuticsのLytenava(bevacizumab-vikg、加齢性黄斑変性) |
| 26/1/10 | Atara Biotherapeuticsのtabelecleucel(移植後リンパ増殖性疾患) |
| 26/1/13 | Travere TherapeuticsのRE-021(sparsentan、巣状分節状糸球体硬化症を追加) |
| 26/1/17 | JNJのTAR-200(gemcitabine 膀胱内留置用、非筋層浸潤膀胱癌) |
| 26/1/23 | 第一三共のEnhertu(fam-trastuzumab deruxtecan-nxki、her2乳癌一次治療を追加) |
| 26/1/28 | Tenpoint TherapeuticsのBrimochol PF(carbacholとbrimochol tartrate、老視) |
| 26/1/31 | Aquestive TherapeuticsのAnaphylm(dibutepinephrine、アナフィラキシー等) |
| 26/1/31 | Pharmingのleniolisib(4-11歳の活性期phosphoinositide 3-kinase deltaに適応拡大) |
| 26/2推 | サノフィのTzield(teplizumab-mzwv、8歳以上の最近診断されたステージ3の一型糖尿病) |
| 26/2/8 | RegenxbioのRGX-121(clemidsogene lanparvovec、MPS II型) |
| 26/2/20 | MSDのKeytruda(pembrolizumab、白金抵抗性卵巣癌) |
| 26/2/21 | Vanda PharmaceuticalsのBysanti(milsaperidone、統合失調症と双極障害I型) |
| 26/2/25 | 大鵬薬品のInqovi(decitabineとcedazuridine、新患急性骨髄性白血病一次治療) |
| 26/2/28 | Regeneron PharmaceuticalsのDupixent(dupilumab、アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎) |
| 25/2/28 | Ascendis PharmaのTransCon CNP(navepegritide、軟骨無形成症) |
今週は以上です。
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